第2話

「優斗、おはよ。」

「麗愛那、おはよ。」

「今日、一緒に帰れる?」

「ごめん、今日部活なんだ。」

「そっか、じゃあまた今度だね。」

「ごめんな。」

「いいよ。」


-放課後


「麗愛那、一緒に帰ろー。」

「りり、帰ろー。」


彼女の名は林 りり。

高校で新しく出来た友達。


「最近、優斗くん忙しいみたいやね。」

「なんか、試合が近いんだって。」

「そうなんだ。」

「試合が近いなら練習を優先させたほうがいいし。」

「優しいんやね。」

「へへっ(笑)」

「優斗くんとはいつから一緒なの?」

「中学校から一緒なんよ。」

「へぇー。」

「私の幼なじみと優斗が友達やったの。」

「えっ!」

「ビックリでしょ?」

「そんな偶然ってあるんだね。」

「そう、ビックリした。」

「あ、ここ曲がるからじゃあ。」

「うん、じゃあまた明日。」

「バイバーイ。」

「バイバーイ。」


家に帰った私は今度の試合の為、手作りのお守りを作ることにした。


-翌日


「お、麗愛那。」

「おはよ。」

「おはよ。」

「あのね、優斗に渡したい物があるの。」

「なに?」

「今度、試合でしょ?

私、絶対勝ってほしいからお守り作ったの。」

「ありがとう。

絶対、勝つから。」

「うん、見に行くよ。」

「うん。」

「じゃあ、授業あるから行くね。」

「OK。」


-1週間後


「優斗ー!

頑張って!」

「おー!」


-1時間後


「優斗!」

「麗愛那、ありがとう。」

「1位、おめでと。」

「ありがとう。

あのお守りが効いたんだ。」

「よかった。」

「じゃあ、今日は一緒に帰ろうか。」

「うん!」


-帰宅途中


「なぁ、麗愛那。」

「何?」

「今度、ご飯行かへん?」

「行く!じゃあ私が今日1位になったお祝いにご飯をおごる!」

「わかった、ありがと。」

「じゃあ、またね!」

「またな!」

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