―甲斐 山中―

 一行は天変地異で未だ政情治安共に不安定な世情を考慮して教諭の個人的なツテでバスを用意し渋谷の七宝院から出発していた。


 突然、「緊急特別合宿」を企画し、全て一人で計画した教諭 樹下進の行動力に、引率されている渋谷七宝院学園地学部部長 星河亜紀、同部員 高瀬川湊、瀬田椿の3名は只々驚いていたが、どの教員も―嘆かわしい事に顧問の海棠雄也までもが―この天変地異を理由に課外活動を禁じていた事に不満を募らせていた部員達にとって、教諭からの提案は願ってもない好機だった。チャーターされたバスに守られて、地学部員達の課外活動は始まった…のだが。


「えー、この甲斐にはですね、『甲斐の黒駒』というですねぇ、ナリタでブライアンな、物凄いサラブレッドがいたという伝説がありまして~!」


 この妙にテンションの高いバスガイド(背格好並びに顔身体など、地学部員と同年代としか考えられない) の女と、


「ネタが古くてわからんぞ、田舎者。しかも、黒駒の時代にサラブレッドなんていてたまるか。それより同じ黒駒なら、『黒駒勝藏』の話でもしてやれ。特に最期の締めの所を、な。…笑えて、且つ良い情操教育になるぞ」


 といちいち茶々を入れては物騒な話ばかりする、運転の適当(荒い)なバス運転手。こいつら一体何なのだろう?瀬田椿は訝しんで様子を見ていた。


 どうやら、樹下の予定にこの二人は入っていなかった。樹下の計画を手伝ったツテが用意したらしく、バスに乗り込んだら既にこのペアがくつろいでいた。バスガイドの女曰く「バス合宿のオプション」らしい。随分と小煩いオプションね、と溜息の代わりに星河亜紀は呟いていた。しかも、特に厄介なのは彼らが所謂「敷島人」であるという事だ。「敷島人」と「日本人」があの天変地異以来どのような付き合い方をしているかを知らないわけではない。そのような事情は当の「敷島人」とて理解していようものなのだが、この煩いオプション達はそんな事はお構いなしに冷めた目で自分達を見詰める4名に名刺を押し付けて来た。椿が貰った名刺には、


「あなたに幸せお届けします 中浦綾香」


「心の隙間お埋めします   九戸余一晴政」


 と名が記してあった。どう考えても信用ならない。


 小型の送迎用バスは甲斐の山中を車体揺らして進んで行く。平静においてはこのようなタイプのバスは山道での走行には適していない。オプションのバスガイドに客席から茶々を入れていた高瀬川湊が次第にぐったりして行っているのが分かる。それもこれも環境に適さないバスと、運転が荒っぽくて凡そ客商売には適さない運転手のせいだ。


 流石に気になったのか、バスガイド役の中浦綾香が様子を見に来て、湊の背中を摩ってやっている。気丈にも湊は


「自分は大丈夫だ」


 とジェスチャーで示すが、傍から見てももう限界だろう、吐かせてやった方が良い。椿はそう思った。だが、公衆の面前で吐く、というのはやはり年頃の娘には中々選択肢としては取り辛い。恐らく、綾香もそれが分かっているのだ。自身にも似た経験があるのやも知れない。傍らで湊に付き添っている椿にはそう見えた。


 口から再利用不能な汚物を吐き出す様を見られるのは、尤も、嘔吐は飲酒文化のある国ではそれなりに見受けられる事であるから、失禁に比べてもまだ同情の余地がある。只、それは飽くまで公衆から行為者を見る目であり、行為者から見た公衆の視線はまた事情が異なる。哀れみの目が、そのまま哀れみに見えても、注目という反応が行為者を傷付け、また嘔吐という肉体の衝動は、それに従わざるを得なかった人間の自尊心ほどこれ以上ないほど蹂躙してくれるのだ。


 周囲とはやや離れて事態の成り行きを見ていた星河亜紀は、席から立ち上がり、揺さぶられる身体を座席に掴まりながら支えて、運転席へと歩を進めた。


 運転手の九戸晴政はなおもスピードを下げず、運転を改めない。もう少し、丁寧に運転してもらわないと湊以外の者まで酔い出すだろう。既に、自身も若干来ている。


 迫って来る少女をミラーで視認した運転手だが、なおも運転を改めない。そして、先程から湊を介抱している綾香も決して運転には口を挟まない。亜紀は少々苛立っていた。


 亜紀の様子を感じ取った樹下は、自ら立ち上がって運転席に寄って行った。これによって、通路の中途に立ち往生させられる事になった亜紀は揺れる車内で立ち止まる自信がなかったようで、止むを得ず、近場の席に腰を据えた。偶然にも、湊の席の後ろである。


「どう、気分?まだ、いける?」


「‥う…ん」


 腰を据えたのも束の間、中腰に立ち上がって前席へ半身を乗り出した亜紀の問い掛けに湊は僅かに頷いた。応じて何か声を掛けようとしたが、突然、ガタッと車体が揺れた。何かを踏み越えたようである。中腰の態勢では揺れに耐え切れず、亜紀はそのまま腰を席へ落としてしまった。また立ち上がろうとしたが、綾香が摩っている手を止めて、手で亜紀にそのままで居るように促した。初めて会ったばかりの女に指図されるのは気に入らなかったが、しかし、自身にも込上がり始めた気持ちの悪さが彼女を席に押し留めた。


 それにしても、この女。


 亜紀は左手に色の付いたビニール袋を直ぐに開けるように握ったまま、右手で湊の背を摩っている綾香に妙な違和感を覚えた。湊どころか亜紀まで来始めているこの車内の揺れ具合の中、一切グラつく様子もなく、人様の背を摩っていられる綾香の安定感。時折、急なブレーキが掛かって、席に居る者が体を仰け反らせる中、微動だにしない。何かに掴まりもせず、湊と椿が座っている席の僅かな隙間に立っているのだ。湊の様子が気になっていた為ずっと見ているだけで気が付かなかったが、一度気になると、正直おかしい、そう思えた。


 違和感を覚えたのは亜紀だけではなかった。傍らに居る椿も、そして前方の運転席の傍らに居る樹下も、妙な感覚を覚えずにはいられなかった。どちらかと言えば肉体派の椿からしても、精々「脚に力が入っている」、「武道の心得がある」という二点ぐらいしか思い付かなかったが、運転席に寄っている樹下は掴まり立ちをして運転手にもう少し丁寧に運転してくれるよう頼みながら、チラっと綾香の方へ視線をやっている。椿と視線が合うと目を逸らしたが、人類学者である故にこういう変わり種が気になるのか、と椿は漠然と思った。それ程、異様なのである。


 椿と目が合い、思わず視線を逸らした樹下は再び、傍らの元凶に声を掛けようとしたが、先を越された。


「気になりますか、アイツ?」


「えっ…?」


 樹下の言う事など意に介さなかった晴政が突然話し掛けて来た。


「案外、いい女でしょう?派手に見えて、質素。柔和に見えて、剛健。まあ、女に使う言葉じゃないが、逞しいでしょう?それにあの手の女は案外情け深く、ハマれば暫く愉しめるというものだ」


 樹下は冷ややかに視線を運転手へ落とした。


「生憎だが、その手の事は間に合っているのでね。御提案だけ受け取っておきましょう」


「ほう、ではお好みなのはそのってところでしょうかね?」


「…何を言っているのか、よくわからないが?」


「揺れますよ」


 ガタっと車体が揺れた。急にハンドルを切ってカーブを曲がり切ろうとしたからだ。樹下は思わず、仰け反りそうになったが、左手を瞬時に伸ばした晴政が樹下の右腕を掴んで引き戻した。


「すまない、と言う所だが、もう少しどうにかならないかな、九戸さん?」


「申し訳ないが、それは出来ない相談だ」


「スピードを体感しないと酔いでもするのですか?」


 樹下は冷や汗をかいたままの不機嫌さで、やや喰って掛かる物言いをしたが、九戸晴政は少し、口の端を上げた。


「いいえ。このご時勢だからね、早い事移動なんて済ましてしまいたいでしょう?それに」


「それに?」


 不機嫌な顔のままの樹下に対し、九戸晴政もまた変わらぬ表情と声で答えた。


「多摩を抜けた辺りから、誰かつけている」


「なに?」


 樹下は思わず後ろを向いた。だが、視界に入るのは相も変わらず苦しむ湊を立ったまま介抱する綾香と、その死角となって見えないが、湊を気にする椿と亜紀の気配しかしない。当然の話だが、しかしそう言われるとやはり向いてしまうものだ。


「巧妙に隠れている。手練の変質者だ」


「なぜ分かった?」


「まあ、野生の感ってところだろうか」


「野生…」


 樹下の様子を興味深そうに窺った九戸晴政は、視線を前に据えつつ、そのまま話し掛けた。


「アイツが何でバスガイド何かやりだしたか分かりましたかね、旦那」


「後ろを見据える為か」


「半分正解」


「もう半分は?」


「前しか見ないお客さんを不意の事態から庇う為さ」


「不意の事態、と、言うと?」


 足元がグラつき、それに伴って言葉が途切れる。常に不意の事態が樹下を襲っている中、九戸の言う不意に行き着けるほど樹下に余裕はなかった。


「例えば、後ろから部長さんを狙って撃ってくる、とかかな」


 樹下は一気に血の気が引いた。


「何を、馬鹿、な…っ!?」


「VIPってのはそういうものだ。まあ、VIPなんて時と場合によっては〈誰でも〉なりうるのだがね」


 樹下には返す言葉がなかった。それを感じて九戸が続ける。


「まあ、ご安心を。そうならないようにアイツがいる」


「彼女が特別な人間なのは承知した。だが、幾らなんでも」


 樹下の反応は至極真っ当である。だが、それが晴政には面白くて堪らなかったのか吹き出すように短く笑い、そしてすぐに笑いを引っ込めた。


「アレは感じ易い女だ。ご心配には及ばない」


「いちいち卑猥な表現だ、な」


「そういう風に考えるからだ、旦那が」


 急にハンドルを切り、車体が傾いたようにさえ感じた。樹下はどうにか掴まれて倒れなかったが、間一髪である。僅かに目をやれた綾香は、相変わらずだった。


「ご無事で?」


「ああ、だが感謝はしない」


 樹下はやや動揺しているのか、多少滅裂した事を言っている。樹下自身が言ってすぐにそう思った。九戸はそれに気付いたのか気付いていないのか知れぬが、しかし、そこには何ら触れなかった。


「奴ら、取り敢えず引いたようだな」


「なぜ分かる?野生の感か?」


「いや、七宝院の方が気付いてくれたようだ。妙なのが侵入して来たんで、警告したんでしょう。奴らも手練ている。気づかない訳がない」


 樹下は揺らされていてそんな所にまで気が付かなかった。尤も、追われているのにさえ気付かなかったわけだから、やむを得ない話である。


「彼女、中浦さんだったかな?一応、名義上は〈世話役〉だったな」


「皆さんの合宿が終わって、渋谷に帰るまでは恐らく世話役でしょう。途中どっかに出るかもしれんが、代わりは私なり、補欠なりがやる」


「補欠さんはどこに?」


「…山の中だ。潜ませてある。金髪碧眼のドイツ女だ。アイツには言ってないが。理由は聞かないで欲しい」


 九戸は聞かれる事が分かっていたようだ。


「アイツは可能な限りここに留まるでしょう。恐らく、皆さんの危険を齎す何かが他所にない限りはね」


「他所にあればどうするつもりだ?」


「勿論、殴り壊す。あれはそういう奴だ」


「…どうしてそこまでやるんだ?見ず知らずでしかない人間の為に」


 九戸は含み笑みを浮かべた。


「馬鹿な奴でしょう?どこまでもお人好しなクリスチャンガールさ。聖書の教養なんか端末の便利さで省みない癖に、ちゃんとキリスト者やってやがる、どうしようもない馬鹿さ」


 揺れる車体に足を据え付けるように力を込め、僅かに笑いを漏らした晴政を見据えて樹下は問うた。


「君達は何者かね。なぜ、こんな所で働いている?」


 晴政は敢えて樹下の顔を見なかった。


「正直に言うとね、私は軍人ですよ」


「軍人…」


 存外、あっさりと話が聞けてしまって、樹下は些か拍子抜けする。隠す気はなかったようである。


「敷島共和国幕府軍奥州探題軍所属の陸奥総督軍騎兵頭。今こうしている目的はまあ、バイトだ。『あの日』を迎えた時には東京に出張でね。星川とか言う軍閥さんと、坂東の惣一揆が殺し合いだして帰るに帰れんようになったんです。路銀も無いしね。それで面倒な職歴隠してバイト探していたら、ね」


「ここのバスの運転手か。出来過ぎた話だ」


 樹下は冷ややかな目で晴政を見た。晴政は視線を気にする素振りを見せなかった。


「好奇心は猫を殺すってね。お互いさ、面倒は省きましょう、


「‥‥‥‥‥」


 一瞬、寒気が背を通って、樹下は身体が強張るのを感じた。


「一つ、質問良いかな」


「ええ、どうぞ」


 晴政は相変わらずの、軽い口振りだ。


「君は軍人だと言う事は…彼女は?」


 樹下の視線が僅かに後方へ向けられる。今なお、吐きそうな少女の背を摩っている娘は先程から色々な視線を受けているわけだが、果たして気付いているのだろうか?


「アイツは違いますよ。悪知恵が働く癖して嘘の付けない、泣き虫です」


「…ウチの子達と年格好は似ているが、そこから君との接点が浮かばないな」


「アイツは只の学生ですがね。まあ、腐れ縁です」


 腐れ縁か、樹下はボソっと呟いた。


「只人には見えんがね」


「そうでしょう。私をフライパンでメッタ打ちにして気絶させた丹波辺りの山猿です。ガッコでは『赤鬼』とか言われていたらしいですがね」


「何か武道の嗜みでもあるのか。…丹波の、赤鬼?…ああ、赤井直正か」


「御名答。やっぱり、丹波には鬼が住んでいるようだ。知り合いが幾人か丹波にいるが、どいつもこいつもロクでも無い化物どもだ。ホントに嫌になる」


 興味本位で調べたが、「敷島人」は地域を嘗ての六十六国で呼んでいるそうである。幕府と言い、いみなと云い、どこまでも復古主義な未来人である。


「結体な名を付けられたものだ。同情するよ。しかし、それにしても可愛らしい赤鬼だな」


「脱いだらイイ物を持っている。男好きする身体だよ。全く、生娘なのが勿体無い。猥談一つで顔真っ赤さ。蹂躙された方が良い味が出るに決まっている」


「…一応聞いておくが、そういう趣向でもあるのかね?」


 語気が強まる。3人の女学生を抱えている故、仕方のない話だ。


「まさか。私は正直言って女に興味はない。只、一般論を述べているだけだ」


「一般論?」


「ええ、人間に内在する『異性を蹂躙して、玩具にしたい』って欲求を言葉に出しているだけです」


「そんなサイコパスが一般論だと思えるのか。敷島の世情は暗鬱だね」


 直線が続き、やや揺れが収まる。間もなく、七宝院学園の「支配域」に入る。晴政は視線を前に向けたまま、会話を続ける。


「いいえ、旦那。これは一般論です。御国に関わらず、人間誰しもが内心そう思っている。他人が蹂躙されるさまを待ち望んでいる。職場で評価されている上司や同僚そして後輩、幸せな美男美女カップル、スポットライトを浴びて、踊り、歌って、歓声を受けるアイドル、余生を穏やかに過ごす老夫婦、仲良く並んで夕方の買い物に出る母子の姿、一所懸命に働いて作り上げたマイホーム、初めての料理を誰かに褒めて欲しくてたまらない幼子の笑顔。他人の何気ない美しい姿は他者の羨望せんぼうを受け、次第に邪さを孕んでくる。それが、本人が思っていると認識しているかいないかは別にしてね」


「どう思うんだ?」


「左遷される様を後ろから嘲笑される姿、夫の前で犯される美人妻、スキャンダルの果てに3流ポルノ女優に堕ちる元アイドル、孫の為に手を出した儲け話で騙されて、『欲の皮が突っ張った』と罵られ憔悴しょうすいする老夫婦、或いはボケて徘徊しながら失禁する無様な姿を晒す老人、買い物に気を取られて子供が道に飛び出ているのを知らず、轢き殺されて慟哭する母の姿、両親を呼び込んで同居した挙句の家庭内不和、愛する女房のラブホテルにされるマイホーム、走って料理を持ってきた為に転んでカーペットを台無しにした大泣きする子供…どうです、何処かで思った事は?」


「…よく、わからないな」


 また、笑いを漏らした晴政はスピードを落とした。七宝院の検問近くに来たからである。


「それは、旦那が高潔な人物か、或いは認識していないか、のいずれかでしょう。しくは…単にが人間をやめているか」


 一瞬、目を開いた樹下だが、感想は溜息で示した。


「そういうのを獣欲だとか人でなしと聞く事はあるが、まさか『人間をやめる』と聞かされるとは思わなかったよ、カーネル」


 検問所はもう目の前だ。警備員達が時勢を反映してなのか、サブマシンガンを肩に掛けてこちらを見据えている。


 カーネルねぇ、と呟いて晴政はブレーキを掛け、停車を確認してからハンドルに左手を掛けたまま右手側の窓を開けた。窓側には検問所の職員が近寄って来ていた。


「渋谷七宝院学園の者です。私は雇われの引率者ですが」


「代表の方は?」


「学園教諭、樹下進」


 手に持っていた書類に目を落とした職員は次に顔を上げるとやや柔和な顔付きになっていた。


「同乗者は?」


「運転手の九戸晴政、世話役の中浦綾香、渋谷七宝院学園地学部部長 星河亜紀、部員の高瀬川湊、瀬田椿の計5名。連絡はしてある筈だ」


 聞きながら名簿をチェックして行った職員は、バスの後方へ回った警備員から車体ナンバーの確認を、バスを窓から覗いた警備員が名簿に貼り付けてある顔写真と本人の照合を行った確認の合図を受けた。


 樹下は軍人である事を言わなかった九戸が何の目的でここに来たかをもう理解していた。


「確認した。名簿通りだ。ご協力に感謝する。ようこそ、仏法の地 七宝院へ」


 職員は笑顔を浮かべ、運転手の晴政を見上げていた。


「ありがとう、世話になります」


 晴政はそう言うと窓から乗り出していた体を引っ込め、窓を占めてから再びアクセルをゆっくりと踏んだ。


 敬礼する警備員に簡単に会釈だけした晴政と樹下は、職員達の姿が前方から見えなくなると「元に」戻った。


「立っていても、何も言われなかった」


 晴政が茶化すように言うと、樹下も吐き捨てた。


「いつから立っていたかなんて知らないからな」

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