第15話


 濃密な匂いが満ちた。

 穢れなき女子中学生が醸し出す、むせ返るような芳醇である。


「陛下、おたわむれを……」


 氷雪姫は、白い肌を羞恥のピンクに染める。

 コバルトブルーの瞳が潤み、艶やかな銀髪の先端が震えている。

 小柄で華奢な肢体に膨らみはなく、児童ポルノ的な意味でドキドキしてしまう。


「うぅぅ、あんまりですわ……」


 ベッドに横たわる巫女服のハーフ美少女は、吾輩が命じた夜伽に抗議する。


 恥じらいの涙が、余の嗜虐をそそる。

 快楽を拒みつつも、訪れる官能への期待で身を捩らせる姿など至高である。

 不安と情欲が入り混じった吐息は、白く濁った熱を帯びている。


「ったく。魔王は変態なんだから……細木さんは、まだ中学生なのよ?」


 みぅよ。吾輩のストライクゾーンは広い。

 中学生どころか女子小学生、男だろうと老人だろうと快楽の対象となる。

 穴さえあれば、吾輩は文句がないのだ。


「陛下、どうかお許しを……」

「細木さんに残念なお知らせよ。あなたボスはやる気まんまんらしいわ」

「準備が整ってないので、わたくしの穴は汚れてましてよ……」


 クククッ、汚い穴こそ余を昂ぶらせる。

 恥じらう少女の穴をくぱぁ~し、カスの付着具合を鑑賞するのは男冥利に尽きる。


「この異常性欲者が……」

「ハァハァ、どうかお赦しを……んんっ!?」


 ふぅ~、と。

 みぅがホワロの穴に吐息を吹きかけると、美姫の肢体がビクンッと弾んだ。


 恐怖にも似たおそれが、少女の本能を呼び覚ます。

 無自覚に細指がシーツを掴み、防衛本能が華奢な太腿を閉じさせた。


 クククッ、やはりロリの穴は素晴らしい。

 まだ毛も生えていない少女の穴は、見ていて汚らわしさがないからな。


 ホワロは、前世でもガチロリ穴の持ち主だった。

 嫌がるロリ寝室に呼び出し、吾輩の寵愛をよく与えたものだ。


 余の絶技に氷雪の美姫が狼狽し、快楽に溺れて虜になった記憶は色褪せない。

 余の与える悦楽に身を任せ、絶頂の限りを尽くす様は見ていて飽きないものだ。


 少女が、美女が、少年が、男が、老人が、ガチムチが。

 ありとあらゆる臣下が、余の寵愛に抗えず、享楽のひとときに溺れたものだ。


 今宵も、忠実なる四天王に余の寵愛を与えようぞ。


「ただの変態じゃない……」


 クククッ、みぅよ。

 処女膜に手はないから、吾輩の教えた通りにやればよい。

 余がみぅに伝授した絶技で、ホワロの幼い穴を責め立てるのだ。


「このド変態は……まあ、あたしも嫌いじゃないけどね」

「おやめになって……わたくしは、まだ心の準備が……あぁァァァ!」 


 ふぅー、と。

 たっぷりと熱をこめた吐息を、ホワロの耳元に吹きかける。

 それだけで極限の昂ぶりを見せていた氷雪姫は昇りつめ、淫らな声音で喘いだ。


 クククッ、相変わらず敏感な女である。


 みぅよ。汝に命じよう。

 まずは、ホワロの穴をたっぷりと観察させるのだ。


「あっちを向きなさい。うわっ!? 細木さんの穴、ちっちゃ!?」

「そんなにジロジロと……わたくしの汚い穴を見られたら……」

「スベスベでツルツルの穴じゃん。普通は産毛ぐらいは生えてるものだけど」

「わたくしは体毛が薄い体質でして……きゃふん!?」

「うわ、なにコレすごっ!? ホワロさんの穴、こんなにカスが溜まってる!」

「ひぅっ!?」

「ちゃんと清潔にしないと駄目よ? ここは汚れが溜まりやすいんだから」

「屈辱の極みですの……わたくしの汚い穴を鑑賞されて罵られるなど……」

「罵るどころか褒めてるの。ほら、やっぱり穴は汚い方が燃えてくるでしょ?」

「鳴瀬さんは陛下に洗脳されておりますの! んんっ!」


 みぅよ、そろそろ楽にしてやれ。

 余が厳選した道具の数々をホワロの穴に挿入して、少女を満たしてやるのだ。


「細木さん、始めるわよ」

「い、痛くしないでくださる……?」

「大丈夫よ。激しくやり過ぎると血が出るらしいけど」


 みぅは、にんまり笑いながら。

 膝枕したホワロの穴に『耳かき』を挿入して。

 こちょこちょと、内側をこすりまくった。


「ひぅぅぅ!? アァァ~ン!!」

「ほれほれ。ここがいいんでしょ。ここも、そこも、ここなんかも」

「ら、らめぇぇですわぁ!」


 美しい……美しいぞ。

 耳の穴を掃除されて快楽に打ちひしがれる、耳カス的な意味で穢れある少女は。

 耳を掃除されて、官能に身悶える姿はサイコーである。

 たとえ処女膜に落ちぶれたとしても、コレだけはやめられぬな。


「ったく。このドドドド変態の魔王は」

「ファッ!? そ、そこをフワフワとした毛玉でこすられたら……アーッ!!」

梵天ぼんてんっていうのよ。耳かきについてる毛玉のこと」

「らめぇぇですわぁぁ!?」


 こうして――

 耳かきの快楽で満たされた、欲望のワルプルギスは更けていった。





 翌日のことである。


 頬をピンクに染めた、みりあが寝室を訪れて、

 言いづらそうに「昨晩はお楽しみだったのですぅ……」と呟いたのが印象に残っている。


 うむ。サイコーに楽しい夜であったぞ。

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