第278話 三カ国の大王と女王! (4)
他の彼の妃達……。女王アイカや女王ライ。それと? 丞相であるシルフィーが聞けば、嫉妬心に陥り、怒り狂いそうな台詞を、この場で漏らすほど。この二人……。
そう、新婚ホヤホヤ夫婦は、二人だけの世界を創造して。祭典らしい官能的な甘い恋へと陥り。お互いを優艶に堪能しあうのだ。人目もはばからずにね。
と、言っても?
この町外れの薄暗いジャングルでは、常日頃から誰もこないし。近寄らない。
だから二人の甘くて淡い、官能的な仲を邪魔する者などいないから。二人は更に熱く激しい恋へと堕ち。お互いを貪りあう。時が経ち過ぎて行くのも忘れてね。
と、言うことで、冒頭のシーンへと戻るのだが。
健太は、自身の宝物一つであるルインを元夫であるカーンに渡す気もないし。自分自身が三カ国の王……。この世界の皇帝と呼ぶに相応しい人物へとなっていることに気がついているので。今度こそは? 自分の妃達へと不甲斐ない様子を見せたくはないから。
彼の相手が、オークの漢戦士最強の一人であるカーンであろうとも。健太は臆することなく、自身の勇気を奮い立たせて立ち向かうのだった。
敵わぬ敵だとわかっていてもね。
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