第265話 僕の嫁はオークの酋長達……(88)

 本来女王さま気質であるはずのオークの女性……。


 そう~? サディストであるはずの、比の国の女王ルインが? 自身の新たな主さま……。健太へと甘い声色と妖艶な声色を駆使しながら彼女達オークの女性らしくない振る舞い……。


 そう~? オスに対して媚び諂い始めだしたのだ。


 う~ん、そんな? 彼女……。比の国の女王ルインの様子を我等は遠目から凝視して──!


 比の国の女王さまは多分? 産まれて初めて異性に対して、媚び諂いながら、自身を捨てないでくれと嘆願をするのではないかな? と、我等は思うのだ。


 だって~? 比の国の女王ルインの先程の彼への態度?


 そう~? 元比の国の王であったカーンへの接し方の様子を思い出せばわかる通りで? 前王である彼への態度と口調は? 完全にルインが上から目線で話し……。


 それこそ? 家臣に対しての下知と行ってもよい程の口調と声色で女王ルインは、カーンと会話をしていたのだ。


 だから~? 最初は? 自身の新たな主である健太に対しても? オークの女尊男卑の思想からくる女性らしい振る舞いで、健太へと接し、会話をしていたのに。



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