第266話 僕の嫁はオークの酋長達……(89)

 今の比の国の女王ルインは? 今も我等が説明をした通りで、自身の新たな主となった健太……。二国の王へと彼女は機嫌をとるのに必死……。


 そう~? 女王ルインは健太に対して、女の肢体(身体)を武器にしながら優艶に媚び諂い続ける。


「あなた~、あなた~。絶対に私を捨てないでよ~」と。


「あなた~。あなた~。心から愛しているわ~。大好きよ~」と。


 二国の王である健太へと、彼女は心から愛を囁く……だけではない。


「あなた以上の王は~。この世界にはいない~。大好きよ~。あなた~」


 と、大袈裟なぐらいに健太を絶賛しながら。二国の王の御機嫌を窺う。


 と、いうか?


 女王ルインは? 優艶に健太(王)の御機嫌取りをおこなうのだよ。


 だって~? 彼女にはライバルとなる妃達が多々いることを知っているから。自分自身をアピールするのに必死なのだよ。


 ましてや彼女は? 女王アイカやエリエ達、オークのアマゾネス達とのような、武に優れたタイプとは違い。補助魔法に優れたシャーマンと呼ばれるタイプの女性……。


 そう~? 女王ルインの肢体を見ればわかるように? 女王アイカやエリエのような戦士のような肉体美ではなくて、此の国の丞相であるシルフィーや? 彼女の娘であるプラウムやサラのように線の細いしなやかな肢体をしている。






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