第232話 僕の嫁はオークの酋長達……(55)

 そう~? 比の国の女王ルインの健太(白馬の王子さま)が産まれ育った世界の日本のような? 結婚式や? 各都道府県の市町村の役所への婚姻届けなど提出してなどいない……。


 また? それらと変わらぬ行事や行為もおこなっていないから彼は……?


 そう~? 比の国の女王ルインの健太(白馬の王子さま)は~? 彼女から急に~? 『あなたは~、今から~、私の夫だからね~』と、告げられても困惑、動揺……。


 只々彼は? 困るだけ……。


 だって~? 彼は~? オークの婚姻の儀式……。


 そう~? 女性の汚れた衣服、下着を男性が受け取り、洗濯──! 洗い終え、女性へと返却──!


 そして? 彼女が無事受け取れば、婚姻が成立……。二人は無事夫婦となり。他人からも夫婦として認められるとは知らないのだ。


 特に? 女性が? 自身の衣服や甲冑ではなく? 下着を手渡しして渡す時は、『あなたは~? 私の本命~! めかけ……。第二夫や第三夫ではないから~。私のことを大事にしてよ~。お願いだから~』と無言で、愛の告白と重みのある愛情を注いでいることを彼は知らない……。


 そう~? 自分自身を異世界日本から召喚した此の国の丞相であり、時と異世界を自由に行き来ができる、美と時の女神シルフィーから聞いてはいない……。


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