第231話 僕の嫁はオークの酋長達……(54)

「えええ~、そうですよ~。あなた~」とだけ、健太に告げると。また、彼にしな垂れ甘え、肢体を堪能し始めるのだよ。


 それもさぁ~? 比の国の女王ルインは~?


「だって~? あなたは~? 先程~? 私との婚姻の儀式を終わらせたのだから~。私の夫~! そう~? 比の国の王なのは当たり前のことです……。それなのに~? あなたは~? 妻である私を前にして~。こんなにも~? 声を大にして叫び~! 動揺~! 慌ててふためくとはどう言う事なのですか~?」と。


 自身の濡れた艶やかに輝──唇を開いて、健太(王子さま)へと不満を漏らしながら甘え堪能をするのだ。


 う~ん、でも~? 当の本人である。彼女の健太(白馬の王子さま)の方はと言うと?


 比の国の女王ルインに、『もう~、あなたとの~、結婚の儀式は済ませたら~。あなたは~? 今日から比の国の王であり。自分の夫ですから~』と告げられても。


 彼には? 彼女との結婚の儀式……。

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