第137話 祭典(14)

 と、同時に?


「閣下~。戻りました~」と。


 我等の耳に、一人の男の声が聞こえてきたのだ。


 だから我等は『何?』と、思ったのだ。


 と、同時に?


「どうだった?」と、比の国の王であるカーンの口から漏れてくるのと?


「ウォンの事をお前に、色々と調べてもらったが。この度は、働き損のくたびれ儲けになるとは思うのだが? まあ、取り敢えず、ウォンと此の国の女王の仲が、いまどのような状態なのか~? だけ。報告をくれるか~? 済まぬが~」と。


 比の国の王カーンは、自分と妻である比の女王ルイン……。


 そして、護衛の男女の戦士達の前に、突然現れた吟遊詩人風な亜人……。


 そう~? オーク種ではない。歌と暗殺を得意とする種族……。此の国の丞相であるシルフィーと同じ所属の優男……。エルフ種の男一人に言葉を告げ訊ねるのだよ。


 すると? 吟遊詩人風のエルフの男は、比の国の王カーンの言葉を聞き、少々困惑をしたような表情をするのだが。自分自身に与えられた仕事……。此の国のウォンと女王アイカの身辺調査の報告を始めだすのだ。


 こんな感じでね~。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る