「……ん？　私かい～？」

　すると？　自身の妻からこんな台詞が返ってきたので。比の国の王カーンは、「ああ～。そうだよ～？　いつもお前は、此の国の女王の従兄が、自分の物に何とかならないかと思案……。画策をしていたではないか～？」と、苦笑いをしながら言葉を返すのだよ。

　でッ、そんな自身の夫の様子を凝視しながら比の国の女王ルインは。自身の腕を組み──顎に指を当てながら考える人のポーズ……。

　そして～？　少しばかり思案をすると？

「う～ん、もう、強い男はいらない～。私にはカーンがいるし～。カーンが命懸けで、私を守ってくれるから～。もう～、ウォンなどいらない～。う～ん、それよりも～？　アイカの妹二人が連れている。あの可愛い男の子（こ）がいいよ～。私の性玩具（おもちゃ）や飾り……。私の女王としてのステータスをあげるアクセサリーとして欲しよ～。カーン～？　何とかあの子が、私の物になる策はないかなぁ～？」と。

　比の国の女王ルインは、自身の夫へとこんな感じで説明をするのだよ。

　まあ、最後には、甘え声色を駆使しながら。自身の夫へと。健太を自分の財産へと加える為の良い手～？

　まあ、邪な策がないかと訊ねる。

「う～ん、そうだな～？」

　すると今度は？　比の国の女王ルインではなく？　比の国の王カーンが、自身の腕を組み──顎に指を当てながら考える人のポーズを始め──。自身の妻が健太を財産一部にできるようにと。彼は邪な策を思案始めるのだよ。