第109話 他国からの訪問者(6)
う~ん、実はね~?
高貴で妖艶な女性の容姿がヒントなのだよ。
だって彼女は、女王アイカのような、この辺りの鳥から獲れる羽や宝石をちりばめ飾った王冠に、この国では、今や禁止となった。男女の裸体での外出──。
それと? 女性は、自分達の自己主張と象徴である乳房を曝け出し歩く行為の禁止条令を破った状態でいるから。
健太は直ぐに、他国の女性だと判断したのだよ。
それも? 女王アイカや丞相であるシルフィーと変わらぬぐらい地位のある女性だとも判断をしたのだよ。
彼女の首から何個も垂れ下がるネックレスの金や銀……。装飾として散りばめてある。宝石の大さを見て判断をしたのだよ。
だから高貴で妖艶な女性に殴られ、横たわる自身の国の女性を、彼は身を挺して守護し始めるのだが。
女心と秋の空ではないが?
自分自身が一目見て魅入り──。気に入って、接吻まで交わした男が。自分以外の女性を、身を挺してまで守る姿を見れば──。
高貴で妖艶な女性は『なんて~。優しい~。御方~。更に、スキスキ、したくなる~』とは思わないのが、女心というものだ。
未だ幼い健太にはわからないとは思うけれど~?
まあ、そういった訳だから。
高貴で妖艶な女性は、自分を愛してくれずに、遠回しに諫めてきた健太へと、「あんた~。そこをどきな~」と、荒々しく告げてくる……。
というよりも?
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