第105話 他国からの訪問者(2)
う~ん、実はね~?
未だに王になれないほど貧弱、貧相な容姿を持つ健太は、オークの若い男や『あんな軟弱者は、王にムカン~!』と、口煩い中年層の男達には不人気……。相手にされない彼なのだが。健太は異世界日本で生活していた時も、幼少期から老人達には大変に優しく。親切な好少年だった。
だからこの世界に召喚されても、彼の生活習慣と態度は変わらないから。御老体達には、男女問わずに優しく、親切……。困っている人達を見かければ、彼はすすんで手を差し伸べる好少年なので、御老人達とは男女問わず仲が良いのだ。
特に……というか?
我等もすっかり忘れていたよ?
日本や世界の中世の時代では多かったと思われる?
小さな村の集落などの、老人達を山や谷に捨てる。『オバ捨て山』などの物語の内容と変わらぬことを。やはりこの国でも多々おこなっていたみたいなのだよ。
それを健太が女王アイカに直訴──。
「アイカさん~。役に立たないからと言って~。御老人達を捨てる人達が沢山いるみたいだけれど~? その行為を禁止にしてください~。お願いします~」
と、直接談判──!
今迄、国の為にと尽くしてきてくれた御老人達を、ちゃんと敬い保護して欲しいと嘆願をしたのだよ。
それも~? ゆっくりとした口調の説明付きで、女王アイカに対して、張子房の如く、健太は優しく説いた。
すると? 女王アイカは、「よし~! 分かった~! 健太の言う通りにするわ~」と、快く。新しい法を作ってくれた。
まあ、我等も忘れていたような法を、健太は女王アイカに嘆願をして、法を作らせたから。
健太はこの国の、若い女性達だけではなく。御老人達も大変に仲がよいのだ。
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