第103話 王になれなかった少年の法……(23)
まあ、最後は、この国──。この屋敷内でも一二を争う美貌を持つ。この国の若い男達の、セックスシンボル(アイドル)であるプラウムに全部振られて──。彼女は不満をあらわにする。
う~ん、でも?
そんな様子のプラウムに、女王アイカの末の妹であるサラが言葉をかけるのだよ。
こんな感じでね~?
「プラウム姉は~。エリエ姉やウルハの言う通りで~。若い男達の前なら~。誰かまわず~。お尻フリフリ~。官能的に歩いているよ~。それも~? エリエ姉の言う通りで~。自身のオッパイを天空へとツンと突き出し──。胸を張り歩いては~。若い男達を誘惑しているように~。サラも見えるよ~」と。
自身の姉であるプラウムへと忠告したのだ。
と同時に?
「ほら~。見てみろ~。プラウム~。私の言う通りだろうに~?」と。
「プラウム~。お前は少し~。色気を出しすぎる~。だから控えた方がいいぞ~? 皆男達が、お前が自分に気があるのでは~? と、誤解をするから~。争いの原因になるので~。やめた方がいいぞ~?」と。
三女のプラウムに対して、姉のエリエやウルハが、自身の鼻で笑い──。苦笑しながらプラウムへと諫めの言葉を告げる。
すると? 自身の立場が悪くなったプラウムは、自分自身の主である健太へと。
「健太さん~? 私(わたくし)はこんなにも主人に対して一途なのに~。みんなが私(わたくし)のことを酷く嘲笑い~。蔑み~。苛めるのですよ~。だから~? エリエ姉様やウルハ~。そしてサラを私(わたくし)の代わりに叱ってください~。私(わたくし)だって~。健太さん以外の殿方に~。胸や裸体を一切~。見られたくはないのに~。みんなは~。私(わたくし)ばかりを諫め~。苛めるのだから~」と。
プラウムは自分の主さまである健太へと、姉のエリエや従姉のウルハ……。実の妹であるサラのことで不満を漏らし告げる。
そして? 自分の代わりに三人を諫めて欲しいと嘆願をするのだよ。
母譲りの甘え声色と、優艶な肢体を駆使しながら。
すると健太自身も泣くのをやめ笑い始めるのだよ。
それこそ? 東の空から昇る、御日様のようにね~。
だから~? この屋敷に住む女性達六人は~?
そんな主の様子……。微笑みを見て確認をすると。
彼女達は自身の心の奥底で、『ホッ』と、安堵する。
だからその後は~?
「う~ん。健太~。可愛い~」
「あなた~。愛しています~」と。
この国の巨頭である女性二人が、王になれなかった少年のことを絶賛するのだ。
でッ、それに続くように~。残り四人の女性達も。
「殿~。ほら~。もっと~。強く~。私をハグしてくれ~。お願いだから~」
「うちは~。あんたに首たけ~。もう~。メロメロ~。だから~。早くうちに子を授けてくれ~。お願いだから~」
「もう~。ウルハは何を申しているの~? 健太さんの子を最初に宿し~。産むのは~。私(わたくし)だから~? 変なことを言わないでください~。ませ~」
「もう~。二人とも~。何を言っているの~? 健ちゃんの赤ちゃんを産むのは~。サラが最初なのだから~。ねぇ~。そうだよね~? 健ちゃん~?」と。
自分達の嘘偽り無い素直な気持ちを、自分達の主である健太へと告げる。
でッ、その後は、この屋敷の女性達は、ラブコメのお約束通りに。
自分達の主人をもみくちゃにしながら奪いあい~。
そして~、甘え~。堪能するのだ。
生涯寄り添う事が叶わない主さま相手に、一時の夫婦らしい生活を堪能するのだよ。
この屋敷の女性達は……。
でッ、この後は、冒頭の話しに戻り。健太が思案したのは法だけではなく。
この国の女性達の外出着も思案……。デザインした物が。屋敷の女性達が着衣をしていた優艶なビキニ、パレオ仕様の服だと言う訳でね。
まあ、王になれなかった健太少年の最初で最後の妙案の話しがこれでした。
◇◇◇◇◇
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