　う～ん、でもね～？

　彼女は直ぐに自身の濡れた唇を開いて。

「お前達～。丞相の言う通りだ～。そんなにもこのひとのことが嫌なら～。この屋敷から出て行くといい～」と。

　自分自身のことを棚に上げ、言葉を放つ──。

　となれば？

　女王アイカの従兄や妹君達は、不満を募らせて。

　常日頃から健太のことを侮り、蔑み。嘲笑いをしている女王アイカへと、売り言葉に買い言葉ではないが？

　不満を漏らし始める……と、いうことを彼女達はしない。

　だって～、健太も自身の口を開くから。

　こんな感じで～？

「みんなは～？　僕以外の異性に裸や胸を見られて～。彼らが自分自身で変な行為をすることに対して。そんなにも、喜びを感じるんだね～？　知らなかったよ～？」

　と、気落ちをした声色で訊ねる。

　でッ、訊ね終えると、また直ぐに自身の口を開いて。

「町の人達が僕によく告げてくる言葉なのだけれど。僕はオークの男性の人達と比べて気弱な上に、容姿も大変に貧弱、貧相な容姿をして頼りなく見えるから。この屋敷の女性達の夫には向かないと男性から告げられるし。女性からは？　だから家にこないか？　と、誘われるの……。私が一生寄り添って面倒をみてあげるから～と、僕はよく告げられ、誘われるのだけれど……。あの人達の言っていることって本当のことだったんだね～？」と。

　この国の町中を歩く時に、出合いがしらでの会話……。自分自身に群がる女性達からの黄色い台詞なの中には、今のような言葉……。

　健太自身が一番気にしている言葉を告げられることも多々あるのだよ。

　実際健太自身も男としてのプライドがあるので、名前を出しはいないが、男達の中には、女王アイカの従兄であり。元恋人、婚約者のウォンも含まれているのだよ。