第96話 王になれなかった少年の法……(17)

 自身の目の前で土下座をしながら嘆願をする健太を優しく抱き締める。


 それも~? 健太が大好きな女王アイカの傲慢な二つ乳房の谷間に。彼の頬を挟みながら優しくハグをする。ついでに、空いた片方の手で、自身の乳房に甘える健太の頭や背──。腹部の下を優しく振れ、撫でながら。


「健太がこんなにも、私の事が好きで~、他人の目に、私の裸体が触れる事が気に入らないとは思いもしなかった~。だから私は嬉しい~」と。


 女王アイカはこの時の、自身の素直な気持ちを健太に告げる。


 まあ、この先いつまでも、女王アイカのこの健太を愛おしく思う気持ちが変わらなければいいのだが。


 女心と秋の空といったことわざもあるので。この先彼女の気持ちがどう変わるかわからぬが?


 まあ、この国一の女性の性の象徴(アイドル)、アクセサリーを失わず済んだ……どころではない?


 自身の最大のライバル……。恋敵だと思っていたシルフィーを完全に出し抜いて。この屋敷の本当の意味での女性の頂点へと、女王アイカは昇りつめたのだから上機嫌──。

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