第95話 王になれなかった少年の法……(16)
すると? オーク種でないエルフの巫女であるシルフィーは、健太の嘆願も納得できるから。
「そ、そうね~。健太さんが産まれ育った環境の事を思えば~。男女の裸や乳房……。漢の腹部の下にある物を曝け出しながら、街中を歩く行為はやめさせた方がいいかも知れませんね~?」
と、言葉を発し。その後は直ぐに、女王アイカの方へと視線を変えて──。
「ね、ねぇ~? アイカさん~?」と。
女王アイカに言葉を振り訊ねるのだよ。
この屋敷の新たな主が、自分達に焼きもちを焼き狂いそうなのだと。
まあ、これには流石に、女王アイカも健太に対して、更に女々しい男だと思い落胆……。
と、いうことはないね~。
女王アイカは、健太のラブコールを聞き。自身の心の中で。
(うわぁあああ~。やったぁあああ~。やっぱり健太は、私に惚れているようだよ~。特にここつい最近は~。国の女達が健太に群がってきては甘え、悪戯行為を繰り返すから~。私自身も不安で仕方なく。嫉妬ばかりしていたけれど~。今の健太の話しを聞いて~。私自身も安堵したよ~。どうやら健太は~? 私以外の女性に甘え、玩具にされる行為をヨシと思っていないようだ~。あああ~。本当に良かったよ~)
と、上機嫌になり。歓喜するのだよ。
だから女王アイカは自身の顔を緩ませ穏やかに微笑──。
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