第93話 王になれなかった少年の法……(14)

 ……だけではないね~?


 彼女は女王なのに、次期王になる予定である健太へと憎悪も湧かし募らせていく。


 だから今後は、次期王の健太は、自分のお飾り。アクセサリーだと思うことに切り替えて。


 エリエ集落の惨事の後から、自分の護衛を頼んだ元恋人であり。婚約者でもあったウォンへと更に急接近をする。


 だから健太がこの国の二人……女王アイカと丞相であるシルフィーに提示した案……。


 まあ、法律と言う奴なのだが?


 採用されたのは、今回が最初で最後……。


 その後からは?


 女王アイカは何かにつけ、新たに側近へと任命したウォンへと相談……。


 国内の政は三人……ではないね?


 次期王の予定である健太のことをこのように罵り、蔑ろにするばかりでなく。丞相であるシルフィーまで嫉妬心から蔑ろ……。


 ウォンと二人だけで、国の政話し合い決めるようになっていくのだよ。


 と、なれば?


 この国の未来に暗雲が立ち込めていくようになる。


 そう~、その内~? 国が二つに割れ、争いが始まるのではないか~? と、我等も思ってしまうのだが?


 まあ、この件は、後々の話で、またすることにするよ。今は、未だ話しをする時ではない。


 だから~? この国の王になれなかった少年健太がこの世界──。この国にきて、最初で最後の法の話しに戻すことにするからね~



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