第86話 王になれなかった少年の法……(7)

 少女らしく、甲高い怒号を木霊と共に、辺り一面に響き渡らせる。


 それこそ? 鳥達がさえずりすることをやめて、『バタバタ』と、羽ばたきながら逃げるほどの怒号をサラは、健太の周りに集まり。官能的に戯れている輩達……。


 そう~? 自身と同じ年頃のオークの少女……。


 他にも、オークの若い女性や淑女達へと不満の怒号を放ち──。


 その後は、皆もわかる通りで、オーク種の女性達は老いていようが、子供がいようが、皆アマゾネスだから。


 この後の展開は、女盛りの女性達の健太を賭けた華やかな乱闘パーティーが起こる。


〈ドン~! ガン~!〉


 と、刹那──!


「い、痛いじゃないか~。サラ~!」


「あんたらが~。サラの健ちゃんにさわるからでしょ~」


〈ボン~!〉


「サラ~。健ちゃんに、少しぐらい触れてもいいじゃない~? 別に健ちゃんの身体が減る訳でもないのだから~」


「ハァアアア~! 何を言っているの~? あんたらぁあああ~? どこが少しなのよ~? どこがぁあああ~? サラの健ちゃんの大事なところも握っているでしょうに~? あんたらの目はぁあああ~。もしかして~? 節穴~? それとも腐っているの~?」

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