第85話 王になれなかった少年の法……(6)

 尚更若いオークの女性や淑女達から黄色い声色の台詞が飛び交う。


「きゃ~。健ちゃん~。可愛い~」


「殿の物って、こんなにも大きいだね~?」


「まあ~。御方は見かけによらず~。大変に良い物を持っているね~」


「あああ~。本当だね~。いい感じだよ~。この子は~」


 と、黄色い声色を飛ばしながら。


 その後は?


「う~ん、どれ、どれ~?」


 と、疑問文が多々聞こえてくるのと同時に?


〈ボソボソ〉


 と、手で何かに触れ触る音が漏れ聞こえてくるのだ。


 でッ、その後は?


「うぎゃ、あああ~。やめて~。やめて~。ください~。お願いだから~。僕の大事なところを振れ、握らないでください~。お願いだから~」と。


 健太の絶叫が、当たり一面に木霊するのだ~。


 と、同時に?


「あんたら~。家の健ちゃんに何~。破廉恥なことをしているの~? 健ちゃんはサラ達の物なのだから~。あんた達が触れ触ることは許さない~」と。


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