第82話 王になれなかった少年の法……(3)
だからウォンも、前王が病死で他界した後直ぐに。独り身になったシルフィーを強引に我が物した訳だからね~。
まあ、それぐらいこの地は、男性にとっては、女性は大事な宝であり財産なのだよ。
また、そのことが、近代日本とは違うのだと、直ぐに悟った健太だから。尚更この屋敷に住む女性達には口煩いのだ。
だって女王アイカや丞相シルフィーへと来客がくれば、健太の愛するアイカや、自分自身が甘え堪能できることが可能な、母のような存在であるシルフィー……。二人の優艶で美しい裸体が、他の男性(もの)の目に触れ、堪能される訳だから。
日本人の彼としては我慢ができないのだ。
だからこの国の女王と丞相に直談判──!
「今日から、屋敷内を裸体で歩くことは禁止~! わかったぁ~? みんな~?」と。
女王と丞相の二人に直談判……ではなく?
健太はこの国の王にはなれなかったが、日本人的な考え方からすると?
この屋敷唯一の男である訳だから。家の主になったことには間違いないと悟るのだよ。
オークの社会が女尊男卑だとも知らずにね。
だから直ぐに不満の声が上がる。
「ハァ~あんた~。屋敷内でも鎧や衣服を着衣していたら暑くて仕方がないから~。無理だよ~」
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