第81話 王になれなかった少年の法……(2)

 そう~。今屋敷内で寛ぐ彼女達を見ればわかる通りで、官能的なビキニパレオの衣装を着衣しているのだよ。


 まあ、我等は、『ハァ~』と、溜息が漏れそうなぐらい残念で仕方がないことなのだが。


 彼女達は男性(ひと)の物でもあるし。


 まあ、彼女達が着衣をしている獣の毛皮で作られたビキニパレオの服も大変に官能的な仕様なので。


 我等の目の保養にも良いから、いいとすることにする~ッて。


 あああ~。少し話しがずれたようだから元に戻すことにするね~。


 と、いうことで?


 要するに、ここが女王や王の館であろうとも、日本人であり、思春期でもある健太には。屋敷内を彼のことなど全く気にもしない素振りで、産まれたままの容姿で平気に歩き回り作業──。家族の団らんをする優艶な容姿の彼女達のことが気に入らない。


 いくらエリエ集落の惨事や他の件……。


 その他諸々で、女王アイカの気に触れ、王になることが保留となった健太だとしても。彼は未だ王さま候補であることには変わりはない。


 と、なれば~?


 女王アイカの住む館が自分自身のお城であり。


 自分のお城に住む女性は、女王アイカも含めて。彼の大事な宝物であり。こんなジャングルの辺境の地の王国ならば、女性は男の財産であり。


 沢山いればいるほど、その男性(もの)の富と力がわかると言うぐらい女性は、男性にしてみれば大事な財産なのだ。

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