第73話 女王アイカと健太の朝の日常……(1)

〈チュン~、チュン~、チュン~〉


〈コケ~、コケ~、コケッ、コッコォオオオ~〉


〈カァ~、カァ~、カァ~〉


〈おはよう~、おはよう~、おはよう~〉


 う~ん、鳥達のさえずりが、我等の耳に多々聞こえてくる。涼やかな気持ちの良い熱帯雨林の中の、朝のようだよ~。


 と、我等も言いたい所ではあるのだが。


 まあ、熱帯雨林のジャングル内だから。色々な鳥達のさえずりが、我等の耳に聞こえてくる国の中の町……。


 というよりも? 未だ集落と言った方が良いレベルの中の、大きな高床式の屋敷の中から。


 鳥達のさえずりに続いて、今度はこんな声が漏れてくる。


「うぐっ、ぐぐぐ~。ぐぅ~。あぐ~」


 と、大変に苦しそうな声色が漏れてくるのだよ~。


 と、同時に?


〈ドタドタ、バタバタ〉と。


 多分~? 人と呼ばれる物に近い者の、手足をバタつかせながら暴れる音が聞こえてくるのだよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る