第68話 女王アイカへの不信と不満……(9)

 この国の丞相である彼女の最大の奥義──。蘇生魔法リザレクションを使用してでも。


 だから彼女は健太を優しく抱きしめたままの状態でね。


 これまた優しく、自身の艶やかな唇を健太の血の気のない真っ青な唇へと唇を重ねる。


 と、同時にこの国の丞相であり。最高司祭である彼女の艶やかな淑女らしい美しい肢体が、神々しく輝き始めるのだ。


 だから優しく健太を抱きしめながら口ヴィルを重ね──。接吻をしている最中のシルフィー達二人を見守るエリエとウルハの口から。「えっ?」


「な、何?」


 と、驚嘆が漏れるのだよ。


 また、それと同時に、女王アイカの艶やかな唇が開き──。


「こ、これが、母上様のリザレクションなのか……」


 と、声が漏れ。


「リ、リザレクション……ッて、何だ? アイカ?」


 相変わらず女王アイカの横で王の如く並び立つ、ウォンの口からも。こんな驚嘆と、女王アイカの質問が飛ぶのだよ。

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