第67話 女王アイカへの不信と不満……(8)
すると? 瀕死の状態の健太を見詰め、呆然としていた二人の勇将は、シルフィーの勢いに圧倒され我に返る。
まあ、返ると二人の勇将からは、こんな台詞が漏れてくる。
「えっ?」
「あっ、はい……」とね。
まあ、二人は、余り口数の多いい台詞ではないのだが。こんな台詞をシルフィーへと漏らして、瀕死の状態である健太の身体を。この国の最高の司祭……。シャーマンであるシルフィーへと託す。
彼女ならば、この瀕死状態……。命が風前の灯火と化している健太のことを冥界の入り口である黄泉比良坂から誘い──。連れ戻すことが可能かも知れないから?
自身の王になる健太の躯をシルフィーへと託すのだよ。
でッ、また……。
まあ、これも何度も我等が説明をしたと思うのだが?
健太はシルフィーが、自身の命を投じても惜しくはない男性(ひと)であり。自分の今後の人生をかけて寄り添い尽くしてもよいほど好いている男性(ひと)だからね~。
まあ、そのことが女王アイカは気に入らないので。
二人への嫉妬心から、今回のような惨事が起きてしまった。
まあ、それぐらい傍からシルフィーのことを見ればわかるぐらい。彼女は健太のことが好き……。可愛くて仕方がないようだから。彼女自身も意地でも健太のことを黄泉比良坂から呼び戻す!
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