「アイカさん～。お願いです～。僕と彼との相撲を中止にしてください。こんな貧弱な容姿の僕では、彼とまともに相撲などとれません。お願いだから。僕と彼との相撲を中止にしてください」

　と、嘆願──。女王アイカへと泣き言を漏らすのだよ。

　大勢の観戦者がいるにも関わらず彼は、なりふり構わない様子で、泣き叫びながら女王アイカへと嘆願を続けるのだ。

　う～ん、流石に女王アイカも？

　こんな情けない様子を、この場にいる者達皆へと平然と見せる次期王健太……。

　自身のプライドも威厳も持たない弱者だと悟り呆れ返るのだよ。

　でッ、その後は、「ウォン～。悪いのだが。相撲を嫌がる健太の奴を、シンの目の前へと連れて行ってもらえないだろうか？」と、苦笑いをしながら嘆願をするのだ。

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