第49話 アイカの落胆(その二)(25)
う~ん、確かに? 健太のアイカへの、嘆願の通りだよ。
人種の健太では、オークの漢に対して、武も力も敵うはずがない。
これが仮に? 健太ではなく本当の力士でも危ういかも知れない?
だって人種は、良いように言えば、万能かも知れないが? 長けているのは知力と、寿命が短い分、繁殖能力が高いところくらいで。オーク種のように、武力が突起して長けている訳ではない。
だから? いくら健太でなくて、格闘家やスポーツ選手を連れてきても、オークの戦士には勝利できることは難しい。
ましてや? このシンは、アイカの一族……。エリエの実の弟であり。次の祭典のメインイベントである他国間での相撲大会に国の代表として出場をする戦士なのだよ。
だから健太の容姿が貧弱……。貧相、少女みたいな様子でなくても、戦士シンに勝利することは不可能なのだよ。
またそのことは、只今取りやめて欲しいと嘆願をしている健太……だけではない。
「ちょっと、女王アイカ~! シン相手に婿殿では荷が重い~。今直ぐおやめください~でないと? 婿殿の身体が壊れ他界をしてしまいます~。だから~。何とぞ~。今直ぐ婿殿への下知を取り下げてください~」と。
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