第5話 エリエの集落、領地にて……(1)
「あっ? あれ? 御方?」と、声を漏らすエリエ姫……。
そう、女王アイカの実の妹君であり。此の国の男王……。只今此の国の宰相、丞相であるシルフィーに連れられ、案内され。久し振りの夫婦水入らずであるデートをされながら妻に連れてこられた健太。彼の妻の一人であるエリエ姫の領地の中の、中心地の町、集落なのだ。ここがね。
でっ、そんな自身の管理領内、集落へと主、夫である健太が、何の前触れ、予告、通知もなく尋ねてきたからエリエ姫は驚愕しているし。驚嘆も漏らしたのだが。急な男王の訪問に対して驚愕をしたのは、エリエ姫だけではなくて、この場にいる者達、皆だから。
彼女、エリエ姫の実姉である女王アイカもこの場所に居て、『ある物』を観戦──。ある物に対しての、今年の出来具合と、仕上がり具合を見て確認している最中だったのだが。
彼女は凝視する行為、行動をやめて、己の主、夫である健太へと。
「健太、どうしたのだ?」と、問いかける。
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