マグゼニアへようこそ

初休みの日

それじゃ皆クロージングよろしくね

はい

匠君、これがうちの店のマニュアルとメニューの本だから次シフト入ってる時まで

覚えてきて

はい

これシフト表だから持って行って、次の仕事は二日後だから

はい

店長終わりました。

じゃ皆着替えて帰ろう

はい

皆が返事をして山田さんが一番早く着替えて、それから一人ずつ着替えを終えた。

匠君、その制服、私と同じ学校だったんだね

はい１年です

私は２年、学校でも会ったら仲良くしてね

はい

匠君の名札、何で馬鹿真面目君なの

真面目に勉強ばかやってる幼馴染と店長が勝手に付けました。

へぇぇ、優秀なんだね、私勉強できる男って格好いいと思うんだ。

あありがとうございます。

（後ろからこそこそ）

　山田：あいつ彩香の新しい獲物になりそうなんだけど

　高橋：面白いから教えないでおこうよ

　店長：経験して大人になるものだからね、面白そうだし見守ってあげよう

　斎藤：何の話ですか

　山田：エリカちゃん何でもないよ、帰ろう

皆帰ろう

あの店長、今日着用した制服はどうするんですか

それ持って隣のクリーニング店に行こう

内の店の隣にあるクリーニング店さんと契約しててさ

その日着用した制服は毎日クリーニングに出してるんだ。

はい

「意外とじゃんとしてる」

匠君たちはクリーニング店に制服を任せて

各々家に帰った。

匠も家に着いた。

ただいま

お帰りなさい、匠疲れたでしょう

いろんな意味で疲れたよ。

夕食は食べたでしょ。

お母さん、何で分かってんの

日暮さんから連絡もらったよ。

夜食食べるね、腹減ってるんだ。

用意しとくから、部屋に荷物置いといて降りてきて

うん

匠は階段を上り２回の自分の部屋に行って

今日起きたことを整理しながら混乱していた

（由衣、お兄さん呼んできて

　うん、お母さん）

何だよ。あの変態は何で脱ぐんだよ、何で汗を料理に入れるんだよ。

馬鹿なのか、店長は何でそれを止めないんだよ、客にばれたら営業停止に

なっちゃうんだよ。変態死ね、変態死ね

と叫びながら匠は枕を叩く

それより彩香さん可愛かったな、もしかして僕の運命の人かも

彩香先輩、彩香先輩　ちゅううううう

匠は彩香を思いながら枕にキスをする

匠を呼びにきた妹由衣はそれを覗き見る

「お兄ちゃんがおかしくなちゃったよ」

お父さん、お母さん、お兄ちゃんがキモイよ、頭がおかしくなちゃったよ

えぇ匠が何してたの？

お兄ちゃんがイライラしながら枕を叩いたり、そのあと枕に彩香、彩香と女の子の名前を

呼びながらキスしちゃ、、、

あああああああああああああああああああああああ

部屋から降りてきた匠は妹の声が親に聞こえないよに叫ぶが

遅すぎた。

何でもないから、何でもないから

大丈夫だよ匠、男の子ならそれが普通さ、お父さんも高校生の時はそうだったからね。

それより今の話を聞いて安心した。バイトさせて良かったと思う。

なぁ、あなた

そうですわね、匠のあんな面白い顔久しぶりに見ますわ。

匠は顔を赤くして母が用意してくれた夜食を食べて

後ろからは匠の話をしながら盛り上がっていた。

次の日

桜お前今日すごいじゃん

何が？

授業中居眠りしないで授業受ける何って

私成績上げて匠君と一緒にマグゼニアでバイトするんだ。

そこまでマグゼニアでバイトしたいのか

うん、面白そうだから

匠は何してんの

マグゼニアのマニュアルとメニュー覚えている

明日まで覚えて行かなきゃ行けなくってさ

そんなにバイトしたくないと言うってたくせに

頑張ってるじゃん

仕方ないだろ、やることになったから覚えて仕事しないと

さすが馬鹿真面目君だね

うるせぇ！

匠今日一緒にマグゼニアへ行って食べよう

無理、一文無しだから

おごるよ、親が温泉旅行行っちゃって今日いないんだ。

分かったよ、いや、ちょっと待て

匠はカバンからシフト表を出して

山田理がシフト入ってるか確認をする、それもそのはずだ。

料理に汗を入れて作ってるのを見た瞬間、山田が作る料理だけは

食わないと思った匠だからだ。そして彩香がシフトに入ってるか

も確認する匠だった。

良かった、今日はあの人休みか「彩香さんは仕事か良かった食べに行ったら会える」

誰が休みなの

何でもないよ、行こう

「あの人に関して話して噂になれば僕のせいで営業停止になることに、、、」

うん、匠も給料もらったらおごってよ

分かったよ。放課後直ぐ行くと夕食の時間も早すぎるし

散歩でもしてから行かない？

「早く行って食べ終わると彩香先輩に会えないからな」

いいよ、でも珍しいね、匠が散歩に誘うなって

たまにはね

それから放課後、二人は家にマグゼニアへ向かった。

着いた、桜入ろう

うん

いらっしゃいませ、あら、桜ちゃんと匠君、今日は休みだよ

ソードアートおラインのきり*のコスプレをした店長が迎えてくれる

店長今日は食べに来ました。それよりその服は何ですか

匠そんなのも知らないの

僕はアニメは見ないんだ。

店長格好いいです

桜ちゃんありがとう

二人共、好きな席へどうぞ

はい

匠と桜は好きな席に座りメニューを決めていた。

しかし桜は直ぐ食べたい料理を決めるが

匠は彩香がもうすぐ仕事を始める時間を狙い

ゆっくり決める

匠いつもは適当に決めんのに今日はちょっと変ね

たまにはね

今日の匠、様子が変よ

気のせいだよ

僕はこれにするよ

匠がボタンを押してソードアートおラインあすいのコスプレの彩香がオーダーを取りにくる。

おはよう、匠君、隣の女の子は彼女さん

いえいえいえ、ただの友達です、

そうなんだ。

今日の格好は

ソードアートおラインのあす*と言うヒロインのコスプレだよ、似合うかしら

はい、すごく似合います。「まるでヒロインのような」

ありがとう

吉田先輩は今日シフト入ってたんですね

うん、彩香でいいよ、私名字で呼ばれるのあまり

好きじゃないんだ。

はい、彩香先輩

ありがとう、それでなに頼むの？

牛肉のハンバーグステーキのライスセットで２人前お願いします。

はいよ、じゃゆっくりしていってね

はい

幸せそうな顔をして彩香を眺めてる匠に

桜が怪しいと思い問う

匠、あんた、あの女に惚れたでしょ

いいきなり、何言いだすんだよ、そんな訳ないじゃん

そんな分かりやすい態度を取りながらしらばっくれてもねぇ

お前には関係ないだろう

関係ないわよ、でもあの女はダメよ

何でだよ、それより僕たちの先輩だじょ、あの女はないでしょ。

女の感だけどあの女、めっちゃ性格悪い

とてもいい人だよ、優しいし、それに可愛し

優しい、それ猫被ってるんだよ、

彩香先輩の何を分かってそんなこと言うんだよ

だから女の感だよ

お前の感は当てにならないし、自分より可愛い過ぎてヤキモチすんなよ

何ですって、、、、

匠と桜は彩香に対するお互いの考えを言い争っていたが

彩香が料理を運んできた。

二人共、お待たせ

彩香先輩、ありがとうございます。

「良かった、聞こえてなかったみたいだな」

じゃごゆっくり

二人は喧嘩しながら食事をすませマグゼニアを

出て家に向かう。

匠はあの女に騙されてるの

もしかしてお前、僕のこと好きだったのか

ははぁぁ、なに言ってんのそんなわけないでしょ

じゃ何でそんなにヤキモチやいてるんだよ

ヤキモチじゃないもん、ただあの女が気に食わないだけ

もういいよ、彩香先輩の話はしないから

他の話でもしよ

匠君あれ見て

何だよ

桜と匠が見たのは横に自撮りカメラを設置して上半身裸で

住宅街の壁の上を逆立ちして歩いてる変態男だった。

「あれはどこをどう見ても山田さんじゃないか

　知らないふりしていこう」

あれはもしかして山田さんじゃないの

山田さん、山田さん

山田は桜の声を聞いて壁から降りて

桜の方に歩いてくる。

桜ちゃんと馬鹿真面目君じゃない

山田さん、筋肉すごいですね

さすが桜ちゃん見る目ある、俺の筋肉は日本１だぜ

山田さん、ここで何してるんですか？

そんな格好でそんな変態プレイしてたら通報されますよ。

大丈夫、ここ俺の家の壁だから、ていうか変態プレイ中じゃなく仕事中なの

仕事？あれがどこをとうみて仕事ですか、怪しい変態にしかみえませんよ

お前らユーチューブ見ないの？

みませんけど

私も

だからか、俺は人気ユーチューバーなんだよ。

まさか

携帯持ってるでしょ

はい

ネットに入ってマッチョサングラスマンで検索してみて

俺の情報が出てくるから

匠は騙されたと思いながらネットに検索してみたら

山田さんの情報と様々な動画が出てきた。

あら、山田さんすごい

気になるんですが年収いくら稼いでるんですか

桜ちゃんには特別に教えてあげよう

マグゼニアのバイトで８０万円、ユーチューバーで６０００万円、

ボディビルチャンピオンとして６０００万円合わせて１億２０００万円くらいかな

１億２０００万円ええええ

二人は驚く、それもそのはずだ。自慢するものが筋肉しかないと思った男が

年収１億２０００万円を稼いでるというのだ。

僕が頑張って勉強して一流の大学に入って一流の大企業に入っても

稼げるかどうかわかんない金額をこんな脳みそに筋肉しかない男が稼いでるなんて

お前、割と失礼だな

あ、すいません、思ったことが口に出ちゃいました。

まぁ別にいいけどよ

お茶でも飲んでいくかい、

いいんですか

もちろん

３人は山田の家に入った。