アナタと私の物語

しらたみ

第1話   出会い

「カハッ......お願いだ........助......け......て................」



「............」



雨が私の頭、肩を叩きつける。

まるで、殺しをするなとばかりに.......



今日は、ある婦人に頼まれてその婦人の浮気相手を殺した。

理由は、夫にバレそうだから。

それだけ。

あわれで何とも言えない。

私は任務が終われば、すぐに愛用の武器をしまい、立ち去ろうとした。

そのとき



「おい、お前が殺したのか?」



声がした。

見つかれば殺す。

それが殺し屋のやり方だ。

私は振り向きながら武器に手を取った。


私はまだ知らなかった。

この男に......................









恋をしてしまうことを。



男の見た目は年上だった。

雨のせいか綺麗な黒髪は濡れていた。

瞳は、左は普通の黒。

右は、まるで炎が宿ってるような綺麗な赤。

私は、その男を見た一瞬、目を奪われた。



「おーい!零ー!」


「仲間か........」


遠くから数人の男性の声が聞こえれば私はすぐに武器をしまい立ち去った。




「あの女.........」




あの男は一体何者なのか

アジトにつくまで私は考えていた。

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