五
あの忌まわしき「炎獄の日」から、はや数年の月日が経った。
激しい戦闘を繰り広げた帝国も力を取り戻し、世界は平和の道を辿っていた。
そんな矢先、とある街のとある場で、竜神の奨励を受けた子が地に舞い降りた。
制御のしきれぬ復讐の煙が昇るか、世界への感心を失った吐息を落とすか――――
どちらにせよ、彼の絶望した時は無常にも流れていく。
心中に永劫と燃え上がり消えぬ炎を見詰め、彼は今日も重い足を進める。
竜と彼か――――――――――
彼と竜か――――――――――
世界は再度――――――暗雲に包まれ、そして、頭の失った蛇はむくりと起き上がった。
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