変わらないモノ変わるモノ(その2)


 喫茶店というのは不思議のモノで、働いて見たら見えてくるモノがある。

 人の違い、仕事の違い、空気の違い、たくさんの違いと本当が重なりあって喫茶店という小さな世界が出来上がっている。

 働き始めた頃にマスターが話していた。


―喫茶店の面白い所はたくさんの人が会いに来てくれることです。僕は人と人が関わりあって世界が成り立っていると考えています。だから、この小さな世界「喫茶店」を通じてこれからも人と接したいと言う願い込めて設立しました―


 いつか、忘れられても変わらない場所として残していけるように。



 マスターの言葉は私には少し難しく感じる。けれど心に刺さる部分がある。意味が分からなくても想いは伝わってくる。私はこの喫茶店が大好きだと心から想う。


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