第5話

《愛朱視点》


私は、学校に着いてちょうど席に着いた時にはもぉ、気づいてしまっていた。それは、お兄ちゃんが私の!私のために作ってくれた弁当を忘れたことに…


わぁーー!やっちゃったよぉ〜…。はぁ…..なんだろぉ、すっごい、残念。もぉ、今日の授業受けきれないかも…


「はぁ…」


「ねぇ、どうかしたの?お悩みだったら聞くよ?」


私が大きなため息をついているのを見つけてか、友達の幸夏(こなつ)ちゃんが聞いてきてくれた。

幸夏ちゃんは、小学校の頃からの友達で、私よりも背が少し小さく、とても勘が鋭い真面目そうな子で、髪はショートカットとクールな感じかな?


「ん?ううん。大したことじゃないの….ちょっとお昼のお弁当忘れちゃってさ」


「あら、そうなの?大丈夫?」


「うん。大丈夫だよ。今日は、食堂にするから」


「へぇ、残念だねぇ。お兄さんの愛情がたっぷり入ったお弁当食べられなくて」


「ーーっ///べ、別に!全然そんなんじゃないし!この私が、お兄ちゃんの愛情がたっぷり入ったお弁当を食べたいとか、これっぽっちも思ってないから!!///」


「んふふ、そぉならいいけど」


幸夏は、なにを考えているのかわからない笑みを浮かべ、耳にかけた


「うぅ///幸夏ちゃんは、鋭すぎるよぉ〜…」


「愛ちゃんがわかりやすいだけだよ」


私は、よくこうして幸夏ちゃんに見抜かれてしまう。。うぅ///お兄ちゃんを好きな事を知ってるのは幸夏ちゃんだけ知ってるからなぁ〜。だからより、わかりやすくなってるのかなぁ〜…


「ねぇねぇ、それよりさ。あそこにいるのお兄さんじゃない?」


ガタンッ!!「え?どこどこ!」


「はぁ…まず、落ち着きなさい」


なんて事でしょう!さすが、お兄ちゃん!ちゃんと私の事を考えてるっ♪大好きだよぉ〜♡

とは、面と向かって言えないなぁ…


「愛朱さん。先輩の方が来てほしんだって。それよりさ!あの人なに!?愛朱さんの彼氏さん???」


なんだろ、今日の松本さんソワソワしてる。あと、顔が赤いような…


「ううん。私のお兄ちゃんだよ?それがどうかしたの松本さん?」


「う、ううん!なんでもないの!早く行って来てあげて」


そう言って松本さんは私を送り出した。


松本さんは、このクラスの委員長で、和服が似合いそうな髪の長い美人さん。お尻のところまで来ている髪がすごい印象に残る。

それにしても、今日の松本さんおかしかったなぁ


「お兄ちゃん、どうかしたの?私、忘れ物とかしてた?」


「ん?あぁ、弁当忘れてたぞ!」


「え、本当に?ありがとうお兄ちゃん♪」の


さすが!お兄ちゃん♪


「おう!全然!愛しの愛朱のためなら苦にならないよ♪」


はぅ///お兄ちゃん、、あなたって人は…..


「こ、こんな…///人がいるところでそんなこと言うなぁーーー!」

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