第6話
時は流れて、昼休み。俺は、一人屋上でダラダラと自分で作った弁当を食っていた
それにしても、愛朱(あいす)に弁当渡す時めちゃくちゃ緊張したー!だって、いつもと髪型が違っててさらに可愛かったし…あれは、やばいって….
「ふぅ〜…それにしても、なんで愛朱のやつ、俺にツンツンしてるんだろ」
それは前から、ずっと思っていた事だ。愛朱は、外見と俺以外の他人にはとても優しくて皆から慕われている。なのに!なぜだ!俺だけにあんなにツンツンしてるんだ!俺って、嫌われてるのかなぁ…
「はぁ…もうちょっと仲良くなりたいんだけどな…」
俺のぼやきは、真っ青な空へと消えていく
よし!じゃぁ、弁当も食べ終わった事だし。寝るかな?
「ふぁ〜…」
大きな欠伸とともに意識が切り離された…..
「んっ…ふぁ〜、、」
あれから、どれだけの時が経ったのだろうか。頭はまだ、ボーっとしているようだ。
でも、ちゃんと起きなきゃな…ん?なんだろ?何か柔らかいものに頭を乗せてるようなぁ…それに、いつまでもこの時間が続けばいいなんて思ったりも…
「ほら、お兄ちゃん。起きたんだったら頭の退けて?足痺れてきちゃった」
え?….えぇぇぇぇぇぇぇぇ!なぜだ?なぜこんなところに愛朱が…..それに、膝枕までして…
「あ、愛朱!どうしてここに…?」
「え?あ、…か、風!風に当たろっかなぁって来たの!そしたら、お兄ちゃんが一人、ベンチで寝てて、頭痛くなりそうだなって思って…///」
「そうか!ありがとな!」
俺は、ヨシヨシと軽く頭を撫でてあげる。そうすると、愛朱は目を細め幸せそうな顔をした。
あぁ、癒されるよ。これで午後の授業も頑張れそうだな!
「あ、あんまり撫ですぎないでよねっ!は、恥ずかしいから…//」
「あぁ、すまない。じゃぁ、もぉ鐘なるし戻るか?」
「うん!」
こうして、俺と愛朱は屋上から出て行った
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