第2話
「お…ちゃん…おにぃ…おき…て」
どこか遠くで何かが俺を読んでいる声がする。
「んー、あと…..五分….」
「おにぃ…..ちゃん…おき…ってばぁ…」
「あ〜もぉ、誰だよ。こんな朝早くに俺の部屋に入ってくるやつは…..」
バチンッ!?!?!!
「いってぇぇぇぇぇぇ!」
「起きてって言ってるでしょ!バカ!」
「だからって叩かなくても…」
「だって、お兄ちゃんって読んでも絶対起きなんだもん。お兄ちゃんが悪い」
「悪いって言ったってなぁ。今日は、土曜日だぜ?たまの土曜ぐらいゆっくり寝かせてくれよぉ〜」
「お兄ちゃんってアホなの?それとも、バカなの?…はぁ……今日、金曜だよ?」
「え?なんだって?あれ?おかしいなぁ…俺、多分耳が悪くなったかもしれない。もう一度言ってくれ」
「今日は、金曜だよ?」
「…...あはは!愛朱、アメリカンジョークのつもりかい?あはは!」
「いやいや、ジョークじゃないから。今日は、金曜なの」
「…....はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!なななんで早く言ってくれないんだよ!」
「さっきから言ってるんだけど…それより、私お腹空いたからご飯作って」
「あ…やっべぇー!朝食のことすっかり忘れてた!早くしなきゃ!」
「そーだよ!早く!」
俺は、渋々愛しのベッドから抜け出し急いで台所に向かう
「よし!今日は、時間ないからハムエッグだな!愛朱!皿並べてくれ!」
「うん。わかった」
基本この家は、朝、夜は、両親どちらとも家にいないので俺が料理をする。え?女の子が料理をするのが普通だって?そりゃ、最初の頃は、愛朱(あいす)もしていたんだがな、あいつの料理は食べれたものじゃないからな。うん。
「お兄ちゃん、変なこと考えなかった?」
「ギクッ!?や、やだなぁ〜全然そんなこと考えてないよ!あはは!」
「そぉ。ならいいけど」
まぁ、そういうことで俺がするようになっている。にしても、妹の勘が鋭すぎて怖い…
「愛朱、皿並べたか?」
「うん。並べたよ」
「よし!こっちも完成だ!」
ハムエッグはものの10分弱で出来上がり、綺麗に盛り付ける。うん!美味しそお♪
「じゃぁ、食べるか!」
「うん!」
『いただきます』
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