第357話
「フン!」
姫乃は椅子に座ると長い脚を
大きく振り上げてから組んだ。
まるで、美脚を見せびらかす
ようだ。
「ボクだって、好きで、ここに
居るワケじゃないンですよ!」
ニノマエは、泣きそうな顔で
言った。
「フン!好きじゃなかったら、
何なのよ?」
「知りませんよ!って言うか。
ボクは、無実なンです!
助けて下さい!!」
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