第356話

 こうして、オレたちは、また

拘置所に来て一(ニノマエ)に

接見した。


 いつもの年輩の警備員が

ニノマエを接見室に連れて来た。


「ひ、姫~~!助けて下さい!」

 部屋へ入るなり、仕切りの

ガラスに張り付き泣き言を言って

きた。


「あンたねぇ!ここは、ニノッチ

 の別宅なワケ~!?」

 接見室内をグルッと見回した。


「い、いえ、違いますよ!」








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