第327話

『何をしていたの?』

 姫乃はバスタオルで身体を

拭きながら訊いてきた。


 噎せ返る熱気と胸をときめかせ

るような芳(かぐわ)しい匂いが

漂ってきた。


『………』

 僕は何も応えられず、ただ

正座してうつ向いていた。

 何しろ股間が突っ張っている

状態だ。

 僕の目の前には濡れた大きな

果実が二つあった。

 パンパンに実の熟した白くて

柔らかそうな白桃が並んでいた。









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