第279話

「フフン、」

 姫乃は妖しく微笑を浮かべ、

スマホを受け取った。

「ありがとう!オジ様~!!

ええ……、今度、お食事の後で、

可愛いがって上げるわ。

じゃぁ、チュッ😚💕✨」

 と投げキッスをし、スマホを

切った。


「誰なの?」

 代表して、オレが訊いた。

「フン、ノアには関係ない方よ!

」姫乃は微笑んだ。

 だが、よほどの大物だったようだ。

 百目鬼は、半ば観念したのか、

ソファに深く腰を下ろした。

「キミ、外へ出ててくれ!」

 女性秘書に指示した。

「はい、あの……、警備の方は?










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