第278話

「だ、誰だね……?」

 百目鬼仁義は眉をひそめた。

「出れば、解かるわ!むしろ、

出た方が良くってよ!!」

「な………!」

 百目鬼は強気の姫乃に押され、

仕方なく受け取った。

「もしもし……、代わりました。

………え!?」

 向こうが名乗ったのだろう。

 瞬時に、百目鬼の顔色が

変わった。

「あ!先生がナゼ………?」

 動揺を隠せない。額から汗が

滲んだ。

「あ、はい………!わかりました

。はい!代わります!!」

 百目鬼は、スマホを姫乃に

返した。

 


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