第161話 蟹沢守生4
「かなり、荒(すさ)んだ
生活のようね。」
姫乃は、部屋の中を覗き込んだ
。
「ちょっ、放っといてくれよ。」
ドアを閉めようとした。
「麻美さんに、5千万、貢いだ
って、話しだけど………?」
「フン、大袈裟だよ。」
そっぽを向いた。
「でも、家賃も相当、
滞(たま)ってンじゃないの。」
「別に、個人情報だろ。」
《アッチの方も溜(たま)って
ンやろ~!》
「あのねぇ………。」
蟹沢はイラついていた。
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