第160話 蟹沢守生 3

 蟹沢は在宅していた。中は、

玄関のすぐ横に小さなキッチンが

あり、奥に四畳半、ひと間だ。

 オレたち、四人は廊下に

列(つら)なって事情を訊いていた。

「あ!キララ姫乃じゃん!」

 蟹沢も驚いているようだ。


「もう一度、麻美さんの事で

お訊きします。」

 リオが訪ねた。

「別に……、何にもないよ。」

 そっぽを向いた。


「何にもないワケないじゃない。



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