第149話

「あの~、お店の支度したいンだ

けどね。」

 ヒゲ面の男が、おネエ言葉で

言った。


「すみません。」

 姫乃は、カウンターに座った。

「私、今回の事件で拘留されて

いるニノマエ容疑者の弁護を

担当してるキララ姫乃と申します

。」

 長い脚を組んだ。

 ミニスカートから覗く太ももが

見事な脚線美を描いていた。


 しかし今回は、女の色気が全く

通じない。

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