2話 リゾート地と海
ヤルルのヘリで移動中でヘリはヤルルが操作していて補助席にザタン、後方に皆がのっている状況である。
ヤ「現在目的地近く、ザンちゃん、ヘリの異常は?」
ザ「全てオッケーだ」
今回、ただの海ではなくヤルルのプライベート別荘離島で過ごすことになっているので内心ワクワクのアーチ達。
ヤ「着きましたわ」
ヤルルが屋敷の屋上に着陸するとメイドとゴツい人がお辞儀をしながら「おかえりなさいお嬢様!」と挨拶をする。
「お嬢様、本日の予定は?」
メイドが伺う。
ヤ「ザンちゃん達を部屋に案内して」
「かしこまりました」
メイドが荷物を持ち一斉に運ぶ。
ザタン達は各部屋で休憩のはずだったのだが、部屋が広すぎると言う子供のようなクレームで結局ザタンの部屋に皆過ごすことになった。
パ「ところでさ、海って何処さ?」
ヤ「慌てないでください。ここから500m先にありますから」
ア「着替えってどこでやるんですか?」
ヤ「それはもちろんザンちゃんの前でですわ!」
皆が「えー!」と言う響き渡る声で出す。
ザ「おい、それは不味いだろ……」
ヤ「何でですか?私たち愛し合っているでしょう?」
ザ「愛し合っている以前にそもそも反対な人が居るだろう?多数決だ。俺の前で着替えるのを賛成の人、反対の人と別れてくれ」
ザタンはそう言うと賛成はミッド、ロージ、ヤルル、ライナだが、反対はアーチ、オリマ、パッツァ、モーリス、ワリン、エピスとなってしまい、賛成派は「嫌だ嫌だ!」と子供のようなわがままだったので、ザタンは先に海に向かうと告げて部屋から出ていきザタンは先に海に向かい着替えるのであった。
ザーザーと海の静かな音を聞いてリラックスしながら着替え終わるのを待つザタン、ちなみに海パンは半ズボンっぽい完全オーダーメイドの海パンである。
ワ「ザタン!」
ザ「うわっ!ビックリした~」
視線の先にはワリンの谷間が見えたが気にせず立ち上がった。
ワ「どう?私の水着は?」
ザ「あぁ、似合ってるよワリン」
ヤ「ワリン先生だけじゃなくて私の水着を見て下さい」
エ「私も」
ザタンは2人の美しい谷間の形を見て「けしからん」と呟くが「何が?」とワリンに聞かれたのでごまかしてアーチやミッド達の水着も誉める。
パ「ハッハッハッ!海の主よ今ここにて悪魔が降臨したぞ!」
ラ「我らの前に姿を表したまえ!」
パッツァとライナがいつ気があったのかはザタンは知らないが、意味のわからないセリフで海に問いかけるがほっておいて早速海で遊んだ。
ザタン達はしばらく遊びザタンはオリマが海に入ってきていないことに気づいて本を読んでいたオリマに近づき問いかける。
ザ「オリマ泳がないのか?」
オ「わたし泳げない、だからここで本を読んでいるのがふさわしい」
オリマはそう言うが何故か寂しそうな顔だと言うことにザタンは気づいた。
ザ「オリマ、俺が教えるから泳ごうぜ一緒に」
ザタンは手を差し出すと笑顔になりザタンの手をとる。
そしてオリマに泳ぎの稽古を教える。
その最中に大きな波がたまたまきてちょっとした悲鳴をあげるオリマを引き寄せて抱き寄せ、背中で波を受けるザタン。
ザ「大丈夫か?オリマ」
オ「う、うん」
ミ「あ~!ザタンくんがオリマさんと抜け駆けしてる~!」
ラ「オリマずるい!」
内心オリマはこのままでもいいかなと思っていた。
このあとビーチバレーボール対決だがザタンは最強なので反則と言うことになり審判を勤めるが、それがアーチ達に火をつけて、ザタンに好かれてるのは私じゃ戦争勃発、ビーチバレーボールは戦争化とした。
ビーチバレーボールはザタンの判断により禁止になりヘトヘトになるアーチ達に先に屋敷に戻ると告げて、1人で屋敷に戻った道中、突然の胸の痛みを覚えてうずくまる自分の体を脳内でチェックしたが異常なし、ザタンはどうすることも出来ずに道端で倒れた。
その様子を感じ取った1人の女性と男性
「ザタンちゃんが倒れた」
「やはり予想していたことが起こったか。俺と同じ症状だな」
「そうねあなた。どうするあなたも来る?」
「悪い、明日から難民を救わねばならないんだ。お前が行ってくれ」
「わかった。明日ザタンちゃんに数年ぶりにあってくる」
女性はそう決めるのであった。
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