第11話 最弱ついにバレる

11話

学園の廊下、生徒達が噂をしている。


「聞けよ、朗報だぜ!あのヤルルお嬢様がこの学園に入学だってよ!」


「嘘だろ!クラスは?」


「よりによってE組だとよ」


「俺はヤルルお嬢様がE組に居ても感激しちゃうぜ!」


そこにヤルルお嬢様がゴツい人のスーツに囲まれ守られながら廊下を歩く


「うぉぉぉぉ!!!!ヤルルお嬢様~!!!!」


多くの男子生徒が盛り上がる。


「あっ!ザンちゃん~。み~つけた」


ヤルルはザタンに抱きつく


「何ぃ~!!!!」


男子生徒達が驚く


「お、おい……」


「ザンちゃん。お昼一緒に食べませんか?」


「わかったからこっちにこい」


俺はヤルちゃんの腕をとってE組の教室に向かう


「あの最弱、ヤルルお嬢様と手をつなぎやがったぞ!殺せ~!!」


ゴツい人に止められてそれ以上近づけない男子生徒達であった。


なんとかEランクの教室にたどり着いてつかれたザタン


「まぁ、なんて強引なんでしょう。私準備出来てますわ……」


何かを勘違いしてキスを待つヤルル


「あ~疲れた」


俺はヤルルをすっぽかして教室に入った。


「ほらみんな希望通りのやつ買ってきたぞ」


皆は喜び、自分の食べたいものを取る。


「ザタン、こっちに来なさい」


いきなり胸ぐらを捕まれて、外につれ回される。


誰も来ないこと場所に連れてこられて、誰も来ないことをワリンは確認して俺はワリンに質問をされる。


「ねぇ、ザタン。あなた隠し事ない?」


「なんだよいきなり……」


「ヤルルちゃんが言ってたでしょ。昔、ザタンに出会ったって……」


「……あぁ」


「あんた、山なんかで訓練なんかめんどくさいから絶対嫌だからって言ったのに何で山に居たことになってんの」


「それには理由があるんだ。俺、強くなりたくて山で内緒で訓練してたんだ」


「それで?」


「ダメだったよ。俺はやっぱり強くならなかったんだ」


俺は嘘をついた


「嘘じゃない!本当は強くなってんでしょ!?私ぐらいの強さになってんでしょ!なのに何故弱いフリしてるの!?」


「それは……」


「もういい!あんたとなんか絶交よ!」


ワリンは涙を流して去って行った。


「ワリン……」


俺は仕方なく教室に戻ることにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る