燃える図書館
図書館が掲げられる 昨日 図書館は
隣の道に落ちていた 今日 裏庭で
氷山から削り出された図書館が 水に流され辿りつく
わたしの
図書館もまた 装飾としてふちどられる
呼んでいる 幸せな図書館 呼ばれている わたしが
辿りつける気がしない
旅路を迎えるのだ 誰も彼も
みな等しく 正しく 間違える
図書館は道すがら現われるが なんのしるべにもならない
必要とされていない
不要なのだ ほんとうは 忌み嫌われている
なにもいらない そう強く願うのに
狂おしく求める
あなたたちの 渇き
その向こうで図書館が燃えている
祝福があればいい 祝っているのだ なにを
図書館を 君を わたしを
なにを
図書館は燃えさかり そのまま
氷山へのまれた
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