中学生の記憶
そういえば入学式の記憶も卒業式の光景もハッキリとは思い出せない‥。
中学生の記憶。
私の通ってる中学は給食がなく毎日お弁当持参。
中学も1年が過ぎで2年生になった頃突然の宣告。「母はお弁当作りません。」
と言うことで、学校に行く前に自分で食べるためのお弁当を作る。時間がない時はオニギリだけ。コンビニで買うのは許される事もなく‥毎日バタバタと作る。自分で作ったご飯なんて美味しくない。でも哀しくもお腹は空く。
そしてまたある日。「母あんたの洗濯物干しません」お弁当を作り、律儀に私の洗濯物だけ分けられた状態で放置されてる返事を濡れた洗濯物を干し、ワンコの散歩をし、ゴミ捨てをして学校に行く日々。
ゴミ捨て行ったら学校遅刻するから無理!返ってくる言葉は「あんたの仕事でしょゴミ捨て」
ワンコの散歩する時間がない「あんたが飼いたいって言ったんだから責任持ちなさい」
ゴミ捨てが嫌なわけじゃない。愛犬の散歩が嫌なわけじゃない。毎日毎日繰り返しくる毎日が本当に嫌だったあの頃。
学校にいる時だけが解放されてる、監視の目がなくなってる場所だった。友達と出掛けると帰宅後に誰と出かけて、何にどれだけお金を使ったのか延々と説明させられて‥
「あんたの為を思って言ってるの」
「あんたの為にしてあげてるの」
「あんたの事が心配だから‥」
この言葉がどれだけ私の心を蝕んでいくのか。
母の逆鱗に触れると、頬を叩かれ、大事にしてる物も含めて容赦無く捨てられ。物を投げつけられる。そして私はもう限界だと家を出ていく。
どこにも助けを求める事が出来ない私は理不尽だと思いながら「ゴメンナサイ」と言う。
私はゴメンナサイって言葉が苦手。言われるのが特に違和感を感じる。
容赦無く大事な物を捨てられ続けると、物への執着も無くなってしまう。
欲しいものは?好きなものは何?どんな色が好き?この質問に答えられるのもう少し年齢を重ねていってからの話。
「
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