とてもわかり易い文章なんですが、展開がすごいものすごいポカーンとしたまま一気に読み終えてしまいましたしかも面白いんですよこれ怖いですね
最高でした……。もうなんかね、よかったな、よかったな、ってマジで若干泣きましたよ。わたしももうKUSO創作マイスター歴長いですけど、KUSO創作で本当に涙ぐんだのコレがはじめてです。タイトルがコミック枠っぽい雰囲気で油断していたところで不意打ちで泣かされると評価にバリバリ加点がつきますね。完全に使い捨てのネタだろうと思ってたアレが最後まで持ってくなんて思わないじゃないですか。彼の叫びが、本当に封じ込めた魂の奥底からのぼってくる感じで謎に感動的なんですよ。とても良かったです。
地の文がなく、実況と解説の掛け合いだけで進めていくスタイルが、この物語には必然であったのでしょう。声に出して読みたくなる。しかし、ある幻獣(?)が、まさかあんな感動を巻き起こすとは…… 笑いを強めるために泣きも入れる、緩急のコントロールが利いています。
異世界モンスター競馬という題材でまず興味を惹かれます。個性豊かなモンスターたちのレースの実況中継はハイテンポで進んでいき、最後まで笑わせてくれるのかと思いきや、ラストは以外にも爽やかに締めくくられています。コメディと人情噺、一粒で二度美味しい作品です。