鬼さんこちら
鳥居前町にあたる春見の中心部は、
参道には
大社の近くに設けられたアーケード街は、本日もシャッター
そんな商店街も、今日に限っては人通りが絶えており、いつもの活気がまったく無い。
その代わりに、刃金を執拗に鳴らす
「く……!!」
これは、
間髪を
小さな乾物店のガラス戸を突き破り、屋内へ転がり込む。
途端に、元の立ち位置が
尚も衝撃は
「逃げんな!!!」
「バカかお前!?」
親の顔を見てみたい。
そういった愚にもつかない思慮を、史が
スペースの限られた商店街の一角。 そういった立地に看板を挙げる当の店舗は、面積的に言えば大した規模ではない。
その奥部には、軽度の加工所を備えているようで、普段から
「………………」
しかし、どうにも敵の姿が見当たらない。
早々に裏口から逃げ出したか、あるいは土中にでも
綿密に
スンスンと鼻を鳴らし、実父の気配を入念に探る。
「見っけたぁ!!」
「くっそ……!!」
果たして、居所はすぐに知れた。
不格好にも、レジカウンターの陰に
まったく情けないなと、
そうして、店内ではどうしても
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