閻魔の忠告
通常であれば、その暴力性に対し畏怖を覚える
しかし
やはり、この御方は天國さまなのだろう。
となれば、
「どうした?」
「某には、やる事があり申した」
「……ほお?」
当方の目線を知った彼は、わずかに表情を
「あんたらが思うより、地獄の間口は広いんだぜ?」と。
その言葉は迫真に富んでおり、疑う余地もない。
「もっと仕様もねえ理由で
「恨み……」
「そう。 あんだけの恨み買っといて、並の刑罰じゃ納まらねえだろうよ。 覚悟はあるのか?」
「………………」
当方の沈黙を確答として受け取った彼は、面倒くさそうに側頭部をコリコリとやった。
「まぁいいや。 どのみち俺には関係ないし。 お前さんが煮られようが、焼かれようが」
「ふふ……」
「あぁ。 この
彼の満身に
傷口はもちろん痛々しいものでこそあるが、相変わらず
「あの二人のこと、俺に任せとけ」
「
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