そのころオリオン連邦軍の国防大臣はベルセウス軍大敗北の報を受け国防省でスプリアンス中将と話しをしていたのです、ペルセウス連邦軍は二個艦隊8000隻の内6500隻を失い大敗北、 をきしたらしいが、

そのころオリオン連邦軍の国防大臣はベルセウス軍大敗北の報を受け国防省でスプリアンス中将と話しをしていたのです、ペルセウス連邦軍は二個艦隊8000隻の内6500隻を失い大敗北、

をきしたらしいが、ユメ王女はほんに恐ろしい指揮官だなと国防大臣がいうと、今回はジバングの東郷提督のT字戦法を基本にしてリング戦法を考案し火力を集中し敵をわずか一時間で、

壊滅においこんだようです、


我々にとってはペルセウス連邦軍のダメージは嬉しい事だが、今回はユコリン連邦軍は二個艦隊8000隻を動員したとは驚きだと国防大臣がいうと、それがおかしいのは、後の二個、

艦隊は間違いなく出撃していないのです、もう一個艦隊をひそかにつくり、全部で四個艦隊1万6000隻を保有しているが、表面には三個艦隊しか出しておらず後の一個艦隊をどこ、

かに分散して隠しているのかも知れませんとスブリアンスが言うと、


あの王女が国王になれば前線にでて来ないだろう、早く国王になってほしいものだと国防大臣がいい、暫くはユコリン連邦軍との戦いはやめにしよう、もしもう一度負けるような、

事になれば私の首が飛ぶからなあと言ったのです、イワン大将が1500隻を引き連れてタイタンに戻ったのは10日後である補給船団が壊滅しているので補給はうけられず、タイタン、

からの補給船団を待つしかなかったのです、


そこをユコリン連邦軍に襲われれば全艦船が撃滅されるので、補給船団が来るまでは生きたここちがしなかったのです、しかしユコリン連邦軍は追撃に現れず、補給船団の到着を、

間って補給をおこないようやくタイタンに帰りついたのです、イワン大将は病院に収容され、今回の大敗北で国防大臣と軍務局の幹部は非難の的にさらされ、皇帝の日ごろの悪政、

になやまされている為、反政府組織の力が強まり、


あちこちで反乱がおこり、討伐の為艦隊を派遣するしかなく、膨大な軍費がかかり連邦からの税の取立ても厳しくなり益々連邦の非難は皇帝一族に向う事となったのです国防大臣、

は解任され、ペルセウス連邦軍総司令官イワン大将、作戦参謀ドフトエス少将は予備役に編入されたのです、病室に見舞いにいった国防大臣にイワン大将が艦隊のほとんどを失っ、

て申し訳ないと謝ると、


あの王女には銀河中の軍隊が立ち向かってもかなうまい、我々は運がわるかったのだと国防大臣が瞑目したのです、ペルセウス連邦とオリオン連邦の諜報機関が、やっきになって、

ユコリン連邦軍のもうひとつの一個艦隊の行方を調べたが幽霊の如ごく消え去り見つからず、この二つの海戦後この艦隊は幽霊艦隊と呼ばれる事となったのです、


イーグルに帰りついた第一機動部隊は国民の喚起の声に大歓迎され、ユコリン連邦の各地で戦勝祝賀会がもようされ、ユメ少将は銀河の英雄として誰一人知らない人はいなくな、

てしまつたのですが、国民がは第一機動部隊以外の全ての軍人も賞賛した為に我が手柄みたいに吹聴し、これがユリコン連邦軍の増長となり軍人が政治に介入始めたのです、


ユメ少将率いる第一機動部隊の幕僚を始め隊員は、ユメ司令官の政治にくちばしをいれてはいけないという文民統制の理論をよく理解しており、政治論争を硬く戒めていたのです、

しかし他の軍人はこの機会にペルセウス連邦またはオリオン連邦に侵攻してそこに属している星を開放すべきだと、大儀名文をかかげ政治に圧力をかけ始めたのです、


その扇動者がグレス卿でその息子のグレス大佐が連邦統一戦線、通称LTSと称した組織を作り若手仕官をあつめ活動し始めたのです、ユメはこの世情をみてシパングの歴史の一こま、

にそんな事が過去にあった事を歴史書で読んだ事があり、このまま行けば新しい騒乱を招きユコリン連邦が滅びかねないと思い、強固な反対論者になって行くのです、


自分が勝利を導いた為にこのような流れを作ってしまった、ヤツパリ勝ちは六分とすべしだつたと、反省したのです今回の功績で大将への昇進が国防会議で議決されたと聞いて国王、

陛下に謁見を求め宮廷へ赴いたのです、国王の前にでると座るように促され、何をしに来たかわかっているというので、今回の私の大将への昇進は決して承認しないでくださいとい、

うと、


なぜだねと国王が聞くので、これを認めると私をシンボルとして銀河を一つにまとめるべきだとの声がたかまりいらぬ戦いが始まる事となります、我が連邦は一番小さく二つの連邦、

と戦う力などもっていません、その内情を理解しない者の為に我が連邦は崩壊してしまうのですと言うと、わかっている、承認はそなたの若さで大将にすれば他の軍人の悋気をかう、

ので認められないとの理由にして承認しないようにする、


しかし今回の大勝利で連邦の者達は浮かれだっている困ったものだと国王がいうので、近々オリオンに侵攻して見事に負けます、そうすれば皆が目を覚ますでしょうというとそなた、

の名誉にキズがつくではないかと言うので、名誉など連邦が滅びるのにくらぶればたいした物ではありませんと答えたのです、国防大臣も同じ考えだ、良く相談して見事に負けて、

みよと笑ったのです、


帰りに国防大臣に会い、陛下に私の昇進を却下するように申し入れ承諾してもらった事をいうと、陛下もそう申されていました、王女には申し訳ないですが、我が連邦の為我慢して、

くださいというので、何をいつているのだそれが一番いいのだ、この盛り上がりを押さえる為近々オリオン連邦のアンタリー星に侵攻する、ここは国境から200光年にあり、アルミ、

ニューム、ボーキサイト等の資源が豊富でオリオンの重要な星だというと、


それではわが連邦がいよいよ他の連邦の解放に乗り出した、と火に油を注ぎ皆が熱狂しますというので、それが狙いだよ、火は火をもつて制するという言葉があるが、水で消せない、

火事は爆薬にて燃え盛っている火の中で大爆発を起こせば一気に酸素がなくなり火が消えるだろうと言い、侵攻して見事に負ければ敵の強大を知るということになり意気消沈する、


しかしそれではこちらに相当の被害がでるでしょうと言うので、今オリオンの国防大臣はこの前の敗戦で首の皮がやっと繋がっている状態だ、そこで裏で取引をするのさ向こうは、

二個艦隊8000隻で迎撃してもらい、こちらは第一機動部隊と幽霊艦隊8000隻で侵攻する、敵艦隊の8000隻で幽霊艦隊4000を攻撃してもらいこれが消滅すれば向こうの大勝利だ、


幽霊艦隊は我が軍にも分散して隠してある事になっているので誰も不思議がらない、この二回の海戦で軍人も本当にもう一個艦隊が存在すると思っており、これを知っているのは、

国防大臣以下数人しか知らない、勿論陛下はご存知だがだれも漏らさないでしょうというと、なるほど素晴らしい作戦だが向こうが乗ってくるでしょうか、また撃滅された幽霊、

艦隊は内情がばれるのではと聞くので、


それがユキムラ大佐は中々の策士で一つ、一つの風船は本物のの戦艦、巡洋艦、駆逐艦の形と色をしているのだよ、中には無害なガスを入れて膨らませることになつているのだが、

宇宙にあるガスを圧縮して補給船につんでいるのでいつでも膨らます事が出来、ガスを抜けば4000個の風船は直ぐしまうことができる、今回は中に爆薬を装填して、次々に爆発、

させれば本当に撃破されたと思うよ、


また目視しても本当の艦隊とみわけがつかないし、幽霊艦隊が消滅しても我が方には従来の三個艦隊が存在するのでおびえない、わたしの面子が穢れるだけだと笑ったのです、

それでは侵攻の日を決めますので宜しくと国防省をでたのです、


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る